OGIMOノート~家族のためのモノづくり~

OGIMOテックノート ~家族のためのモノづくり~

重度障害の息子を持つ父親エンジニアの備忘録。自作の電子工作おもちゃ/リハビリ器具/ロボット関係の製作記録、思った事を残していきます

関西キッズ機器展(2023) 出展情報 (ブース紹介)

出展情報

関西最大級の子供向け福祉(障害支援)機器展示イベント
「第4回関西キッズ機器展」
に個人活動として出展します!
(初めての大規模福祉イベントへの単独出展)

『OGIMOテック開発室』という屋号でこの度、出展予定。
名だたる企業様が並んでいるイベント内で数少ない個人出展
(参加許可頂き本当にありがたい限り)


私は、『家族&誰かのためのモノづくり』というテーマで、
障害を持った息子や家族のために作った自作リハビリ機器・改造おもちゃ、
そして友人ら&障害当事者の方々と一緒に開発してきたアシスティブテクノロジー機器を出展予定です。


自己紹介はこちら
ogimotokin.hatenablog.com


以下が公式サイトでの私のブース説明になります。
makezine.jpwww.kansaikids2023.com]


これまでメイカー系イベントには何度も出展して、多くの子供達に体験してもらう事はしてきましたが、
「ターゲットとなる障害当事者(特に重心児&家族)・支援者にもっとダイレクトに体験できる機会を作りたい。本当に必要としてくれる人に届ける活動に全力を注ぎたい」
と考えて、今回初めて福祉向けイベントへの単独出展を決めました。

ですので、本イベントでの出展としては、
いつもの体験展示だけではなくて
「依頼製作&提供可能な開発品」
を中心に展示予定です。

その場に来て頂いた事者や支援者の方とお話しながら、
もし必要としてくださるのであればその場にてご相談くださいー!
具体的な依頼製作の話を受ける事も積極的にしていきたいと思います。

[活動にかける想い]
ogimotokin.hatenablog.com


また、今回も
「家族全員(妻&子供達)での展示会参加」
を行っています。まさに家族全員がチームとして展示会を楽しみます!
原点である息子氏の実際の様子(開発物をどの様に使っているか)なども見る事ができるかと思います。


ブース場所はこちら


以前に個人活動の一環として
社内ケア家電サークルで一緒に活動していた友人達が立ち上げた
柔らか食家電GIFMOさんが隣のブースなので、すごく嬉しかったりします!

gifmo.co.jp


他にも子供向け障害支援機器で有名なメーカーさんが多数参加されているので、
1人のユーザーとしても非常に楽しみなイベントです。

カタログ

ダウンロードはこちら
[メインカタログ]
・メイン受注製作品
https://1drv.ms/b/s!As0OGE8gbT3Aka8Zmiuat3OEE2Il3w?e=Bvrvs1


[サブカタログ]
・アームワンダ専用カタログ
・サブ受注製作品
https://1drv.ms/b/s!As0OGE8gbT3Aka8bgOwqTbdF6tuzFg?e=qEKami



展示① : 楽器&ライフアシスト「アームワンダ」

①-1: ベースモデル紹介

息子を始め、肢体不自由な子供達にリアル楽器演奏を楽しんで欲しい!
「おぎモトキ」×「オリィの自由研究部(β)」で取り組んできたハンドベル等のリアル楽器を演奏するために製作した装置。

[製作物]

詳細は以下のまとめページをご覧ください!


ハンドベル、打楽器、ギターなどのリアル楽器はもちろん、そこから派生して、ボール転がし、応援装置、など手が動かすのが難しい方がスイッチ一つで「押す」「ひっぱる」などの動作を支援する、まさに『ライフサポート(生活支援)』として活用例が広がっています。

2023年7月から依頼製作を受ける様になり、わずか4か月で50台近く製作依頼が来るなどの当事者ニーズの高さを感じつつ、その依頼の中で生まれた要望を反映させて、どんどん進化しております。

これまでの製作活動で生まれた全オプションパーツを本イベントでは展示&体験予定。
「スイッチを押したら動く」このシンプル機能を、支援現場で使いやすくするための工夫の数々をご体験ください!




①-2: 【アームワンダ×EyeMoT】視線でリアル楽器演奏

指が動かない子供達とも一緒に楽器演奏をできる様にしたい!

そこで、業界有名な視線入力訓練ソフト「EyeMoT」とコラボ!
「アームワンダ」を「EyeMoTボックスアプリ」から直接操作する事ができ、
簡単に視線操作を使った楽器演奏など物理デバイス操作を試す事ができます!

[重度障害児支援システム EyeMoT シリーズ]


こちらも依頼製作提供可能ですので、アームワンダをお求めの際に合わせてオプション指定頂く形になります。
ブース内に視線入力装置も設置予定なので、ぜひ「見るだけで」演奏できる体験、感じてみてください!


①-3: 【アームワンダ×インスタコード】スイッチ一つでギター演奏体験

知的障害のある子供達にも、ギター演奏体験をできる様にしたい!

電子楽器業界で人気&勢いのあるインスタコードを使って、
指先操作だけでギターを鳴らせる仕組みを作っています。


本展示はプロトタイプのため、現時点での依頼提供は検討中になりますが、アームワンダの使用用途でも大きな人気であるので、まずは体験として感じて貰えたら嬉しいです



展示②: 魔法のバリフリガチャ&娘イラスト「にっこりんver.2」缶バッチ販売

手が不自由で普通のガチャが回せない息子や子供達にも自分でガチャを回すワクワク感を味わって欲しい!想いで製作

そこに加えて、
イラストレータを目指す娘に「自分の描いたモノを誰かに手に取って貰える体験」を作れないだろうか、とガチャのコンテンツに娘イラストグッツを展開

詳細は以下のまとめページをご覧ください!
protopedia.net



是非とも、ブースにて体験&購入頂ければ嬉しいです!
(娘や息子もブースにてお出迎え予定!ぜひとも本人から買ってあげてください!)

また、こちらは一般的な福祉スイッチに対応しておりますので、当事者の方は是非ともお手持ちの3.5mmスイッチジャックをお持ち頂ければ、自分の力でガチャガチャを回す事ができます。
生まれて初めてのガチャ体験、是非ともやってみてください!

展示③ : あいさつ&じゃんけんロボハンド 『とものて』

[目的] 息子&友達向け
・小学校へ入学した息子がクラスの子供達と打ち解けるきっかけを作りたい
・言葉を話せない息子が自分の意志で「友達とあいさつする事」を習慣づけていきたい

[製作物]
ボタンを押すと「おはよう」「バイバイ」等、自分の口&手の代わりに可愛く挨拶してくれるロボットハンドを製作。

それから3年すぎて、息子自身も自分の力でコミュニケーションができる様に

そこから、「うちの子も使ってみたい」という声を頂き、
当事者家族へカスタム量産 製作展開中

[コメント]
開発きっかけは、吉藤オリィさんと一緒にSMAの女の子が自分の意志でじゃんけんするためのロボットハンドです。

それが3年経って、我が子の就学に向けたコミュニケーションツールに進化!
友達の困り事を解決するため試行錯誤して作ったツールが、こうして我が子の成長に繋がってく素敵なループ!

既に20台近くユーザ提供して、必要なアクション数も40個くらいまで増えてきました!

また依頼製作の中で、要望があった多くの追加アクションなどもすべて体験可能。
操作I/Fも新たにリニューアルして展示予定。
(


展示④ : 歩行リハビリエンタメシステム「Melody Shoes」

息子の歩行リハビリのモチベーションを上げるために作ってきた電子靴システム。
支援学校からの製作依頼に合わせて、システムを大きくリメイクし、外部提供できるレベルまで完成度を高めました。

また、光や音だけでなく、ロボットやiPad/PCゲームとの連動機能も追加開発しました

本システムの詳細や開発への想いはこちら↓
protopedia.net


息子が使っていた歩行器(SRC)は持ち込み展示予定。
展示ブースの対応人員の都合上、常に動かしてはいないので、気になる方、興味ある方はお声がけ頂ければ都度対応します!

展示⑤: 魔改造おもちゃシリーズ

⑤-1: スイッチで選ぶ「かおす魔改造どうぶつさん」

[目的] 息子向け
・知的にも遅れのある息子の好奇心をこじ開け、自分の意志で「選ぶ」行為を楽しく経験できる様したい


[製作物]
「ふつう」「ぼうそう」「かおす」の3モードをスイッチで選択すると、激しい動きになる(笑)
簡単な技術で、子供や大人を、笑顔にしてくれる魔法のくまさん

スイッチに応じて、使う電池の本数を電子回路で切り替えるというシンプル製作

毎年 どの作品にも負けないくらい絶大な人気だった「暴走どうぶつシリーズ」。
最近では、「魔改造×動物ぬいぐるみ」は某番組やいろんな個所で注目を浴びておりますが、
私の製作した暴走シリーズは
「非エンジニアでも簡単に使える&楽しめる簡単魔改造が特徴です

実際に、非エンジニアである療法士の先生に作り方を教えたら、簡単に量産されていました。

イベント限定やバズり目的でなく、
療育現場や日常で使えるモノを目指した実用魔改造

こちらも依頼製作などは対応可能です!

⑤-2: パリピ改造くるくるチャイム

[目的] 息子向け
・ボール転がしが大好きな息子の好奇心を広げたい
・息子の指先を使うリハビリ練習を自主的に行う様に仕掛けたい

[製作物]
くるくるチャイム内部に、測距センサーを埋め込み、ボール位置を検知させ、ボール位置に合わせて、LEDテープ& 効果音を鳴らすという追加改造


詳細な製作方法は以下を参照ください。

ogimotokin.hatenablog.com

2020年1月に製作して以降、お気に入りのおもちゃの一つとして、遊び続けてくれました。
おかげで筐体は傷だらけですが、今でも安定して動いてくれてます。

こちらも依頼製作は可能です。

展示⑥: オンラインボッチャシステム

2020年オリィ部から始まり、仲間達と一緒に作り育ててきたオンラインボッチャ。
(一社)オンラインボッチャ協会 – 楽しいを、あきらめない

今年はなんと、全国の支援学校を巻き込んだ業界初の全国大会(企業スポンサー)の2回目が開催されました!

本製作装置が公式機体として約1か月に及ぶ大会に使って貰うため、大幅に改良リニューアル。
既存ボッチャランプに後付け可能なシステムを構築しました。

本装置も少しずつ台数を増やして、埼玉・兵庫・大阪で稼働中。
展示ブース内には、リニューアル版オンラインボッチャランプを展示中。
スイッチ操作によるボール転がし&まとあて体験などを実施予定

展示ブースの対応人員の都合上、常に動かしてはいないので、気になる方、興味ある方はお声がけ頂ければ都度対応します!


その他

本ブース出展ではメイン展示しませんが、余裕があれば以下のものも使える様に準備しておこうと思います。もし興味があればお声がけ頂ければ、体験できる様に準備したいと思います

・ スイッチ&遠隔から操作できるドリンクサーブ装置

息子にビールを注いで欲しい想いから生まれた装置

この装置は、手元の福祉スイッチだけでなく、分身ロボットOriHimeからも制御できる機能を追加しました。





・ ポータブルM5エレベータパネル ver.3

入院中のお子さんのために製作した病室内で遊べるポータブルエレベータパネル。
「エレベータ好きの我が子にプレゼントしたい」との相談を頂き、更に追加機能を加えてカスタマイズして提供しました!



・ 子供成長支援モビリティ ToMo-bility

息子の「自分の意志で行きたいところに行ける」を試行錯誤してきた足代替モビリティ開発

protopedia.net

会場スペースに余裕がありそうなので、ToMo-bilityを1台 現地に設置予定。
余裕があれば、会場内を移動して回る予定