OGIMOノート~家族のためのモノづくり~

OGIMOノート ~家族のためのモノづくり~

9歳の娘と、7歳の息子(脳性麻痺)を持った父親エンジニアの備忘録。自作の電子工作おもちゃ/リハビリ器具/ロボット関係の製作記録、勉強記録を残していきます

【まとめ】2020年ふりかえり ~家族のためのモノづくり~

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2020年も終わりを迎えます。
今年は、個人活動に加えて、本業、友人らコミュニティでの活動と、
3つのいずれも大きな変化があり、活動世界が広がった年になったと思います。
今年も製作物の観点で 2020年を振り返りたいと思います。
 
『息子のために、家族のために、誰かのために、
 自分の技術を生かしたモノを作りたい!』


単に「面白いだけ」ではない

普段の何気ない困りごとに直結しつつ、
ちょっとした遊び心にワクワクしながら、
子供の成長に繋がるモノ、使って貰い続けられるモノを作りたい!

これが私の個人活動の根幹になっています!


 
とにかく手を動かし続け、公開しているメジャーなモノだけで
今年は【28個】ほど個人活動で作っていた様です。

また今年は、本業側でも大きなプロジェクト公開を出来たり、息子や家族以外に向けたコミュニティでの製作にも活発に取り組む事ができました。

特に後述するオンラインサロンでの開発活動のおかげで、
作り手/使い手/仲間達と一緒に共創する楽しさ&可能性
を強く感じた一年でした。


以下、2020年度の製作物について、ジャンルごとに分類してみました。
(かなり文量が多くなってしまったので、まずは目次を参照頂き、興味のある項目をクリックして該当箇所へ飛んでいく方が見やすいかと思います)


ちなみに、2019年度の製作物まとめは以下です。
ogimotokin.hatenablog.com



★は特に思い入れ深いモノ

息子のリハビリ支援&ゲーム編

(1-1) ★壁タッチでボール転がしプロジェクションゲーム[4月]

コロナ禍で外出できず、外来リハビリを受けれない息子に向けて主体的に体を伸ばせる様な仕掛けを作りたい!と自宅内に「チームラボみたいなプロジェクションゲーム壁(インタラクティブ壁)」を製作。
息子の大好きな「ボール転がし」をVR化、壁をタッチするとそこからボール転がしゲームが始まります!

製作方法はこちら
ogimotokin.hatenablog.com





(1-2) スプラトゥーン風インク壁塗りプロジェクションゲーム[5月]

前回製作したリハビリ用プロジェクションゲームのバリエーションを増やしてみた。スプラトゥーン好きな母&娘にも喜んで貰える様に、壁や床を触るとスプラトゥーンの様にインクをべちゃっと塗りつける事ができます!
更に、顕微鏡風デバイス上のLEDを押すと、その下にある色を捕まえれるので、色のお勉強にも活用する事を狙いました。

製作方法はこちら
ogimotokin.hatenablog.com






(1-3) ★病室の天井に青空を!気球プロジェクションゲーム[8月]

今年7月に足手術を実施し、ベットから動けなくなった息子。
そんな状態でも自分の意志で楽しく遊べる様に寝たまま遊べるアトラクションを作りました。天井向きにプロジェクタを投影、ベットから手を伸ばすとそこから気球が飛び出します!


こちらの作品をTwitterに上げたところ大変反響があり、この後にめざましテレビ」に出演するきっかけとなりました。


www.youtube.com







(1-4) ボールを吹っ飛ばせ! ビリヤードプロジェクションゲーム[9月]

息子や子供達に体を動かした簡単な対戦ゲームを作る目的で製作。
バーチャル上のボールを触って激しく吹っ飛ばすビリヤード風ゲームを作りました!
普通のビリヤードに比べて、思いっきりボールがはじけ飛ぶ感じが楽しい!


テレビ出演からのご縁で、息子の入院先の子供達にも本プロジェクションゲームを遊んで貰う機会を頂きました!
入院中の子供達が「何これー?遊びたいー」と寄ってきて遊んでくれた!
たくさんの子供達の笑顔が見れて嬉しかった!

「入院中の子供達にこそエンタメが必要」と強く実感させられました。






(1-5) 楽しくボール手運び練習!改造くるくるチャイム[1月]

ボール転がしが好きな息子の好奇心を広げつつ、指先を使った把持&リリースのリハビリ練習を楽しく行える事を目指して製作しました。
市販品「くるくるチャイム」の内部に、測距センサーを埋め込みボール位置を検知、LEDテープ& 効果音を鳴らすという追加改造を行いました。


製作方法はこちら

ogimotokin.hatenablog.com

製作以降、お気に入りのおもちゃの一つとして遊び続けてくれています。
展示会でも人気作品のため使い込んで筐体は傷だらけですが、たくさん使い続けてくれて嬉しい品の一つですね。







(1-6) ★スイッチで選ぶ「かおす暴走くまさん」[1月]

知的に遅れのある息子の好奇心をこじ開け、自分の意志で「選ぶ」行為を楽しく経験できる様したい狙いで製作しました。
「ふつう」「ぼうそう」「かおす」の3モードをスイッチで選択すると、激しい動きになる(笑)
簡単な技術で、子供や大人を、笑顔にしてくれる魔法のくまさん

展示会でも子供達に大人気な暴走シリーズ。今年のMaker Faire Tokyo 2020でもTop10に入るバズり方をしたとの事です。


障害のある子の課題を解決したいというきっかけから、障害に関係なくヒトを笑顔に出来るモノを作れたというのは個人的にもすごく嬉しいです



(1-7) 鬼を切る! 全集中ハロウィンロボット [11月]

息子の通っていた療育園のハロウィンパーティにて、「自分の意志でスイッチを押したくなる様な子供達が喜ぶハロウィン仕掛けを作れないか?」という依頼を受けて製作しました。

当日の様子は拝見できなかったのですが、後から動画等で見せて頂き、子供達が楽しそうにスイッチを押してくれている様子にこちらが元気を貰えました!

誰かのために作る、は
めぐり巡って
自分のためになる




(1-8) ★入院中の我が子にエレベータ体験を! M5Stackで作る本格エレベータパネル [11月]

「長期入院でベットから離れられない我が子に、大好きなエレベーターボタンを押させてあげたい」という親御さんからの相談を受けて開発しました。

こだわり強い子供達にとって、大好きになったモノが見つかれば、他の事に目もくれずそれに対して全力で遊ぶ。
「大好きなこと」を思う存分に遊ばせてあげたい親心、本当によく分かります!
そして、その「好きな事」がニッチであればある程、クリーンヒットする市販品が見つからない
見つからなければ、作るしかない!

「その子専用の好き」を作ることこそ、
モノづくりをする人達が輝ける舞台だと思ってます。

今まで積み重ねてきたものを使い、誰かの願いを叶える事に繋がって嬉しい…






移動/モビリティ編

(2-1) ★電動車椅子の1ボタン操作ユニットの開発 [1月]

息子が屋外の通学路等で電動車椅子の操作練習をできる環境を作りたい目的で製作しました。
大人用の電動車椅子サーボモータ3Dプリンタ治具で物理ハックし、子供が操作しやすい1ボタンスイッチに加えて、大人介助者が無線で左右方向を補正サポートできる操作練習システムを作りました。

製作方法はこちら

ogimotokin.hatenablog.com


この取り組みは大当たりで、馴染みのある場所で「自分の意志で進む」事で、息子の周囲の環境(家や車など)を見るという認知面での成長のを感じました!


また、ご縁があって毎日新聞の全国版に掲載頂きました。

youtu.be
脳性まひの息子のために 「メロディー靴」や「じゃんけん専用義手」 支援機器を自作で50個開発 - 毎日新聞




(2-2) 電車&バイクコントローラで遊ぶ電動車椅子[2月]

息子のための大人用電動車椅子、空いてる時はお姉ちゃんも遊びたいよね!
という事で、気軽に遊べる様な
「遊びゴコロ溢れた電動モビリティ体験」
を作ってみました。

Nintendo Laboバイクコントローラ」「電車でGo!コントローラ」「Fisherpriceおもちゃコントローラ」
の三種類で電動車椅子を操縦!

主に小学生の子供達をターゲットにした「わくわくモビリティ」として電動車椅子で遊べる体験をこれからも作っていきたいですね。






(2-3) ★ 電動車椅子練習支援 片手介助コントローラ [4月]

大人用電動車椅子を使って本格的に息子の操作練習を進めていく中で、
息子が安心して通学路を走る際に一緒に手をつなげる事が重要でした。
そこで片手で手を繋ぎながら、もう片手で息子の走行サポートが可能な片手無線コントローラを製作しました。

これを使って、GWには祖母の入っている分身ロボットOriHimeを電動車椅子に乗せてドライブする息子

製作方法は以下
ogimotokin.hatenablog.com


この製作システムは一旦安定したので、5月以降は毎週ペースで練習をしていて、走行操作の成功率や認知面もどんどん進んできました!
日常的に活用できていて息子の成長に非常に役立っています!





(2-4) 歩行練習を楽しくするXR風歩行器[10月]

足の手術を終えて、あらためて息子の「歩行リハビリ」を進めるに辺り、「歩く目的」を楽しいゲーム形式にしてモチベーションを高めるために開発しました。
歩行器から床にプロジェクション投影させたバーチャル都市を、歩きながら壊して回る(笑)


プロジェクタ光量不足のため、暗いところ限定である点が課題だが、「モノを壊す→楽しい→もっと歩こうというモチベーション」という体験価値としては良さそうな感触。この着想を次のアイデアに繋げていきたい







(2-5) 歩くとピカチュウが応援してくれるメロディ靴 [2月]

息子の歩行リハビリのモチベーションを高めるために2019/1に製作したリハビリ靴。
これを他のお子さんの歩行リハビリに取り入れてみたいとの相談を受けて、新たに製作しました。
そのお子様が「ピカチューが大好き」との事でしたので、「歩く度にピカチューが応援してくれる靴」をコンセプトに製作しました。

ベースとなる息子用に製作したメロディ靴の製作記事はこちら
ogimotokin.hatenablog.com




息子 就学生活サポート編

(3-1) 学校気分を感じるおうち勉強スケジューラ [4月]

コロナ禍で臨時休校となった状況の中、新1年生となる息子に学校の生活リズムに早くなれて欲しい & 娘に自主的に勉強する気持ちを後押ししたいという目的で製作しました。学校風のチャイムを鳴らして子供の時間割を管理、オリジナルの時間割に合わせて自動でチャイムが鳴り、次の科目をお知らせしてくれます!

娘を積極的に製作に巻き込んだおかげで、学校チャイム音に愛着を持ってくれ、自主的に勉強に励んでくれました。
ただモノを作るだけでなく、「モノを作る過程」を共有する事も大事だと、娘からメイカー姿勢を教えてもらった気がします。





(3-2) ★コミュニケーションを楽しくするあいさつ&ロボットハンド [5月]

小学校へ入学した息子がクラスの子供達と打ち解けるきっかけを作りたい、言葉を話せない息子が自分の意志で「友達とあいさつする事」を習慣づけていきたい、というのが製作動機。
ボタンを押すと「おはよう」「バイバイ」等、自分の口&手の代わりに可愛く挨拶してくれるロボットハンドを製作。

こちらをTwitterに公開したところ、「是非 使ってみたい」とのお声がけを頂き、追加でカスタム量産しました。
また、合わせて「じゃんけん機能」も追加しました!


開発きっかけは、吉藤オリィさんと一緒にSMAの女の子が自分の意志でじゃんけんするためのロボットハンドです。

それが1年経って、我が子の就学に向けたコミュニケーションツールに進化した!
友達の困り事を解決するため試行錯誤して作ったツールが、こうして我が子の成長に繋がってく素敵なループ!

6か月経った今、息子の小学校生活で欠かせない発明品になりました!
こうして使い続けれるモノとして進化した事、本当にすごい!




(3-3) 誕生日ケーキのろうそく吹き消し装置 [7月]

誕生日会にて、うまく口でろうそくを吹き消す事の出来ない息子に、口以外の手段を使い「自分の力で」ろうそくを消して欲しいと思い製作しました。
製作物は単純な「スイッチを押すと回る改造扇風機」、ポータブルタイプのカワイイ扇風機を改造して、普段息子が使っている押しやすいスイッチを接続するというシンプルテクノロジーです。

シンプルな機能でも使い方を工夫すれば、子供の可能性を広げるアシスティブ機器に早変わり!





(3-4) 息子のお風呂姿勢保持(支え)DIY装置 [4月]

身体の成長に伴い今まで使ってきたバスチェアーがサイズアウトしてしまい、息子のお風呂介助に悩む妻の困り事を解決するため、ホームセンターで売ってる塩ビパイプで座位補助器具を作ってみました!

製作方法は以下
ogimotokin.hatenablog.com

器具に捕まれば座った状態を保てるので、妻は息子介助しながら安心して自分の体を洗う事が出来ます!
シンプルな製作内容で、効果はばつぐんでしたー!





(3-5) 100均グッツで作れる装着性良いフェイスシールド開発 [4月]

コロナ禍中、マスクやフェイスシールドの不足が叫ばれている中、自分の身近なところから最前線で頑張っている方々のお役に立てないかと考えて、量産性も加味した実用的なフェイスシールドの製作として検討を進めました。

製作方法は以下
ogimotokin.hatenablog.com

息子の通っていたリハビリのST先生方に10個程寄付させて頂き、「長時間かぶっていても疲れない」と好評頂き、結果としてフェイスシールドが安定供給される様になるまで数か月程ご使用いただきました!





(3-6) 入院中のYoutube動画スキップ専用 物理ボタン [7月]

足手術後でベットから動けない息子の最大のエンタメツールiPad & YouTube
息子のストレスを最小化させるため、動作再生途中のYouTube広告を自分で早送りできる様に、iPadを物理スイッチで操作可能なコントローラを製作した

使いはじめてから明らかに息子のイライラ頻度も減った!
YouTubeの広告を飛ばしたい」というささやかな困り事も、押しやすいスイッチを追加するという簡単な一工夫で、一気にストレス解放!





(3-7) タッチできない息子向け OriHime専用コントローラ [8月]

長期入院中でもクラスメイトとの繋がりを絶やさず重ねていくため、分身ロボットOriHimeを使って、入院先から遠隔で小学校授業に参加する実証実験をプライベート取り組みしました。ただし、息子はOriHime操作で必要となるフリック操作 & タッチ操作が苦手
のため、自分の意志で簡単なアクション操作を表現してクラスメイトと接して欲しいと考え、OriHimeのiPadアプリを物理コントローラで操作できる変換デバイスを開発しました。

おかげで入院中も定期的にクラスメートと交流を重ねる事ができました!



(3-8) 文字学習用ポータブル電光掲示板 [12月]

小学校で始まった文字学習になかなか集中できない息子に対して、自然と文字に目がいく様な & 伝えたい言葉を自然に覚える仕掛けを作りたいのがきっかけ。
そこで、スマホで操作可能なポータブル電光掲示板(文字が光る & 動く) を製作した

また、このハードウェアを使って、ちょうどクリスマスツリーイルミネーションにも展開してみた!


製作方法は下記
ogimotokin.hatenablog.com


来年はこの電光掲示板を活用して色々と仕掛ける予定ですので、お楽しみに!





(3-9) スイッチ/視線入力で演奏する8音ベル演奏装置 [1月]

2019年クリスマスに、療育園最後のクリスマス会で肢体不自由の同級生8人で何か演奏体験をできる様に作ったハンドベル演奏装置。
ただ、この時にスイッチを押すのが苦手だった子に演奏体験を作ってみたい、と考え、自由研究がてら「視線入力I/F」にチャレンジしました。

視線入力システムの開発は初めてでしたが、OriHimeEye+自作アプリ を使って精度良く鳴らす事はできる様になりました。
一方で、画面越しの静止画ではなく、実際のハンドベル等の動くモノを注視したくなる事、また息子は視線を使うよりも、手を使う方が好きそうな事もあり、その後の開発は中断していますが、ニーズが増えそうなら改めて再開したいですね。


(3-10) ボール転がし×楽器演奏装置 [10月]

ボール転がしが好きな息子、更に音楽そのものも好きなので、その両者を組み合わせたらどの様に好奇心を引き出せるのかを試験的に製作したモノになります。
ボールを転がすと、転がした位置に応じて、(3-9)で製作したハンドベル演奏装置が点灯します。こちらは、MFTokyo2020 に展示していました。

息子自身も楽しそうにボールを何度も転がしていたのですが、音楽演奏がリンクしていたかはもう少し考察が必要そうです。それも含めて、子供の好奇心を引き付ける新しい演奏体験を来年も進めていきたいですね




仲間たちとのモノづくり活動

活動概要

自分の息子や家族のために磨いた技術を、仲間達や困っている人達にも繋げていきたい
という想いではじめた個人活動!

2019年から、吉藤オリィさん(@origamicat)やてらきゅー工場長さん(@toma18720)ら仲間達と分身ロボットOriHimeを使って、パイロットさんらと一緒に新しい遊び体験を自由研究する取り組みを続けてきました。

また、2020年5月~は吉藤オリィさんのオンラインサロン「オリィの自由研究部(オリィ部)」に参加して、障害を持った方などの抱える身近な困りごとを解決するアイデア検討/モノづくり/体験イベントをユカイなメンバー達でワイワイと取り組んでおります。(12月時点でメンバー500人超え!?)

緩いアットホームな雰囲気、メンバーのリアクションの良さが特徴の素敵なコミュニティです。
ご興味がある方は、是非ともご参加頂き、誰かのためのモノづくりや孤独を解消するワクワクする取り組みを
一緒に楽しみながらやっていきましょう!

community.camp-fire.jp




(4-1) ★オンラインボッチャ(ミックスボッチャ)装置[10月]

オリィ部の発明検討会での2020年6月での投稿
「コロナ禍で集まれなくても、家からでも、遠くからでもボッチャを楽しみたい」
という相談から生まれたプロジェクト。
PCやスマホを使ってボッチャランプ(斜面台)の左右上下を操作できる装置をメンバーで開発しました。

10月末に本格的なボッチャ大会を開催

単にモノを作るだけではなく、実際にみんなで盛り上がれる大会を開催できたのは非常によい経験でした。

開発者だけではなく、実際に使って楽しんでくれるプレイヤー、ゲームとして大勢が楽しめる様に企画してくれるイベンター、
実況や声援で盛り上げてくれる人、「頑張れ!」と応援してくれる人、そんな人の繋がりがあるからこそ出来る体験だったと思います。
これぞ「仲間達とのモノづくり」の醍醐味だなぁ、と一番実感しました!

こちらも来年に向けて継続進化していきますので、お楽しみに!




(4-2) リアル×バーチャル床プロジェクション投影システム[11月]

個人製作で取り組んできたプロジェクションゲームシステムをオリィ部活動と組み合わせた実験を様々なに実施しています。
公開できるモノとして、上記のオンラインボッチャ大会で取り組んだ、「ボッチャ×プロジェクションゲーム」の取り組み紹介です。

10月のMaker Faire Tokyo会場でも活用できた明るい環境でも投影可能なプロジェクタを床面に投影して使用、
病院や施設に輸送可能なプロジェクタ床固定台を3Dプリンタ等で製作しました。


(1-4)で製作したビリヤードゲームを床面に投影して、リアルボールを転がしてバーチャルボールを当てて遊ぶ事をしてみました!
また、そのうちのボールの一つをゲームコントローラで操作できる様にして、簡単な対戦ゲーム風にしてみました。
こちらも色々と改良出来そうで、これからが楽しみです! (オンラインサロン内で随時進捗を共有予定)






(4-3) スイッチで操作するタンバリン演奏装置[2月]

オリィ部の発足前、肢体不自由の子がみんなと一緒に楽器演奏を出来る事を目指して自由研究したものです。
ワンスイッチ操作でサーボモータを動かし、タンバリン等を演奏できる打楽器用ハンドを製作。
叩いた際に、光の演出や、面白い効果音も加える事ができるので、面白さアップ!

製作方法はこちら
ogimotokin.hatenablog.com


シンプルな機能の装置ですが、使ってみたいというニーズがたくさんあって、その子専用のカスタマイズ改良版も作ったり等、気が付けば既に8個近くも個人的に量産させて頂きました。

またオリィ部内では音楽演奏に関するプロジェクトも立ち上がり、モノづくりだけでなく演奏体験手段や実際のプレイヤーによる演奏練習も進んでいます。本装置も開発メンバーで製作した開発品の一つとして今後も活用できればいいなぁ、と考えています。







(4-4) 分身ロボットによる遠隔応援システム[3月]

オリィ部の発足前、OriHimeサッカーの取り組みの一環で自由研究したものです。
外出できない友人らと分身ロボットを通して、楽器演奏やサッカー応援を一緒にする体験を作りたいとの想いで製作しました。

製作方法はこちら
ogimotokin.hatenablog.com

OriHimeに様々な外部機器を付けて遠隔からの体験機会を増やそうという取り組み、来年もどんどん加速させていきたいですね。








(4-5) 分身ロボットを動かす遠隔メカナムユニット [3月]

オリィ部の発足前、OriHimeサッカーの取り組みの一環で自由研究したものです。
外出できない友人らと分身ロボットを通してサッカーなどのスポーツで遊ぶ体験や、単身赴任先にいながら自宅にいる家族と分身ロボットOriHimeを通して鬼ごっこ等で遊ぶ事も狙って取り組んだ内容です。

分身ロボットOriHimeを搭載可能な台車ユニットを開発。メカナムホイールを搭載しているので、前後左右に自由に移動できる。
4G経由でスマホから台車を操作できるので、自宅からOriHimeを自由に動かす事ができます。
コロナ禍で中断したOriHimeサッカーも、これからオリィ部活動の中で進化していくかも!? お楽しみに!






(4-6) その他

上記はごく一部で、オンラインサロン内でしか公開されていない現在製作中 & ブラッシュアップ中の開発品もたくさんあります。
(さっと数えただけで4個くらいあります)

また、現在進行形の製作品(失敗事例含むw)もサロン内では適宜 進捗状況を参加メンバーと共有しながら進めております。




本業でのロボティクス研究開発活動

上記の個人製作活動、仲間とのコミュニティ製作活動も実施しながら、本業側でも子供達の未来に向けたロボティクス技術の開発を行っております。本年は、私がメインで関わっているプロジェクトのプレスリリースが複数ありましたので、合わせて簡単に紹介させて頂きます

■ 追従型ロボティクスモビリティ(ロボット車椅子) 商品リリース [9月]

・前方の車椅子を自動で追いかける自動追従機能
・障害物があれば自動で停止する自動停止機能
・複数機体で連携して走行できる隊列走行機能
を本業メンバー・関係各者で連携して開発、商品化できるレベルまで完成度・安定性を高めて、無事に発売する事ができました。


■ 自動配送ロボットの住宅地(屋外公道)の実証実験 [12月]



息子の足の代わりとなるモノを作りたい想いで家電開発→ロボット開発者にジョブチェンジして2年半、足の不自由な方の「移動をサポートする技術」の実用化に少しでも貢献できて感慨深いです!
直接的な福祉分野とは少し違う領域から切り込み、長期観点で「息子の様に移動が困難な人たちの世界を広げる」可能性を作りたい、と思って、本プロジェクトに取り組んできました!
 (その代わり、超直接的な困り事解決は、個人でやってしまおうというスタンスです)


本業でも
個人モノづくりでも
友人らとのモノづくりでも
自分の想いは変わらず

息子や家族、障害を抱える誰かの日常に役に立てるモノを作りたい

その手段の一つとして
様々なロボット機器が浸透し
人をサポートしてくれる世界
「できない」を「できる」「楽しい」に変わっていく世界

いろんな垣根を越えて、同じ想いの人達と協力して目指したいですね!





終わりに

気が付けば、製作物の紹介がかなりの長文になってしまい、すいません。

今年は、コロナ禍に始まり、息子の療育園卒園、緊急休校、そして小学校入学する間もなく3カ月に及ぶ手術入院と、家庭としても非常に変化の大きかった1年でした。
ただ、その分、小学校や病院など、新しい環境に変わったからこそ気付けた課題、そしてその課題にタイムリーに課題解決できるモノを作れたのは良かったなぁ、と思います。


今年の豊富と掲げていた

 「①友達とのコミュニケーション」
 「②電動移動(モビリティ)」
 「③好きな事(音楽/ゲーム/斜面)」
をテーマに、息子が「やりたい事」を見つけ引き出していくサポート機器を考える

はしっかりと目標達成できたかなぁ、と思います。


また、スキル面でも昨年までのハードウェアモノづくりからステップアップして、Unityを使ったデジタルコンテンツ製作に取り組む事が出来ました。
その結果、子供の好奇心を引き出す手段が増えて、製作の幅が更に広がった気がします。


更に、「家族以外にも使って貰える環境」にも恵まれたなぁ、と思います。
入院先の病院や、MFTokyo会場、更にはオンラインサロンでのプロジェクト活動など、
自分達が作ったモノが子供達に遊んで貰い、新しい体験に繋がっていったのは
本当に嬉しい事です。また、個別の製作相談も増えてきて、自分のスキルを頼りにしてもらえる実感も感じてきて、一人のエンジニアとしても大変光栄に感じています。



2021年は、息子や家族に向けてのモノづくりとして、

『① 息子用車椅子モビリティの進化』
『② 小学校生活で使えるアシスト機器の開発/導入』
『③ 娘とのコラボによるリアル×バーチャルを組み合わせたリハビリ機器の製作』


に取り組みたいと思います。
特に、息子の小学校生活にて友達と一緒の体験を出来る様なテクノロジーでアシストしていければ、と思っています。


また、コミュニティ活動としては、
特に「仲間とコラボしたワクワクするものを作る」「自分が手放しで使って貰えるモノを作る」
を意識したいと思います!
自分のスキルだけでは足りないところを補いあったり、また一緒に作る/使う/遊ぶ体験を重ねながら、誰かの「できない」を「できる」「楽しい」にしていけるモノを自由研究していきたいと思います。

引き続き暖かく見守って頂いたり、アドバイス等いただければ大変嬉しいです!