「家族のためのモノづくり」& 自己紹介 (2021/6更新)
ブログを始めて2年。
最近になってTwitter等のSNSでフォロー頂ける方も増えてきて、活動に興味を持ってお声がけ頂ける方も増えてきたので、
ここで改めて自己紹介をさせて貰いたいと思います。
「家族や身近な人のためのモノづくり活動」
に興味を持って頂いた方にとって、参考になれば嬉しいです!
自己紹介
■ 名前: おぎ-モトキ
・ twitter : おぎ-モトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) | Twitter
・Youtube : おぎ-モトキ - YouTube
・ おぎやはぎの「おぎ」さんにそれなりに似ている
■ 家族構成 : 2児の父親
・ 妻 : 専業主婦、ゲーマ 時々 ピアニスト。 リアクション&ノリの良い関西人。
・ 娘 : 9歳、慎重派の恥ずかしがり屋。ゲームを通して人生勉強中。
・ 息子: 7歳、マイペースでクール、こだわり強いおもちゃ研究家。
■ 息子の障害について
・ 在胎24週で生誕した超低出生体重児(体重765g)
生後2か月で水頭症と診断、シャント手術(脳~お腹にチューブ挿入)済。
・ 小脳低形成、中重度の脳性麻痺(失調型)
・ 身体面
- バランスを取るのが難しく、6歳時点で座位保持/立位が困難。
- 一方でズリバイは得意、屋内はずりずりと自分の意志で移動しまくる
・ 知的面
- 知的遅れあり (現時点で1~2歳程度)、発語は困難。
簡単なジェスチャーで意思は表現しようとしている
- 好きなものへのコダワリが強く、パニック(号泣/叫び)を起こしやすい
・ 血液が止まりにくい病気あり
■本業
2007年より大手電機メーカーにて民生黒物家電の組込HW開発を担当。
しかし、息子が障害を持って生まれてきた事をきっかけに、
「障がいを持つ子供の成長や生活に役に立つモノを作り関わっていきたい」
と思う気持ちが高まってきて、2018年6月にジョブチェンジを決断。
結果として、社内転職の形で「ロボティクス機器の研究開発業務」に異動し、
将来的に息子の手足の代わりをサポートできる様なロボット技術開発
を模索しています。
本業での公開情報 (私自身も製品紹介や開発者インタビューで出演しています)
① 追従型ロボット車椅子の開発/商品化
youtu.be
本業でのプレス発表。
— おぎ-モトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2020年10月27日
一人で複数台を隊列操作可能な追従型ロボティックモビリティ「PiiMo」
息子の足の代わりを作りたい想いでロボット開発者にジョブチェンジして2年半、
足の不自由な方の「移動をサポートする技術」の実用化・商品化にこうして貢献できて、感慨深いですhttps://t.co/hUSyng6FC6
本プロジェクト取組みの一環で、以下の受賞を頂いています。
(1) 第67回電気科学技術奨励賞並びに電気科学技術奨励会会長賞 (2019年11月)
第67回電気科学技術奨励賞並びに電気科学技術奨励会会長賞を受賞 - 2019年 - 受賞歴 - 技術表彰・学会発表 - 技術・デザイン - 企業情報 - Panasonic
(2) 日本ロボット学会 実用化技術賞 (2020年10月)
第25回実用化技術賞:追従走行技術を用いたロボティックモビリティの開発|ロボ學 - ROBOGAKU
② 屋外住宅地における荷物自動配送ロボット
本業でのプレス発表
— おぎ-モトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2020年12月10日
自動配送ロボットの住宅地(屋外公道)での実証実験を開始
息子の足の代わりを作る想いで進んだロボ開発者の道。
「家」という身近な環境で取組める事、個人的にも嬉しい!
ロボットが身近にいて「できない」をサポートしてくれる未来、本気で目指したい
https://t.co/4fOZiSjnBP
開発してきた自動配送ロボットを活用頂き、スーパーからの商品自動配送サービスの実証が本日から始まりました!
— おぎ-モトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年3月23日
国内初、ロボットが公道走行してスーパーから商品を配達--楽天と西友が横須賀市で https://t.co/LSx3mBwxQz @cnet_japanから
本プロジェクトでの開発者インタビュー動画
youtu.be
日経BP未来コトハジメ記事
project.nikkeibp.co.jp
■個人活動1 ~家族向け開発~
障害を持った息子や家族の日々の困りごとを自分の得意な電子工作スキルを駆使して解決しようとする『家族のためのモノづくり』 活動に取り組んでいます。
息子用リハビリ機器、おもちゃ改造、息子用モビリティ等の自作・改造が中心。
「本人の好奇心を引き出す遊び心 × スピード感× 日常使用」をモットーに、モノを通して子供達の「できる」「わかる」を引き出す体験をどんどん作ろうと奮闘してます。
更に、息子や家族向けに製作したモノのSNS発信、展示会出展、療育園/支援学校での体験会を通して、自分以外の子供や家族にも届ける様な事も少しずつ頑張っています。
■個人活動2 ~コミュニティ活動~
本職や家族向け開発とは別に、コミュニティ活動も行っています。家族向けに開発したモノ&技術を活かし、困っている人の悩みを解決できる事が出来ればと思っています。
オリィの自由研究部 (β)
community.camp-fire.jp
ロボットコミュニケータの吉藤オリィさんのオンラインサロンに副部長として参加させて頂いています。
困っている人の課題を元に解決アイデアをワイワイと検討する「発明検討会」、そのアイデアを元にしたプロト製作、実際に困りごとユーザーに使ってもらう等、実践重視の自由研究コミュニティです。
今日は月1の発明検討ライブ、本日21時から配信!
— 吉藤オリィ@分身ロボットカフェ常設実験店 6.22日OPEN (@origamicat) 2020年6月18日
生活のヒントあり、豆知識あり、笑いありの発明ライブの1時間。
頭を柔らかくし、障害があって「できない」が「できる」に変わる瞬間をご提供します
オリィの自由研究部(入部自由)https://t.co/9NumcmqAiE pic.twitter.com/Wxvnly2k8H
メンバーの皆様と一緒にワクワク&ワイワイ取り組み中。ご興味あれば是非ともご参加ください
製作物一覧
2018年から始めた制作活動のうち、
以下のサイトに2019年での製作物をまとめています。
ogimotokin.hatenablog.com
また、2020年制作分の一部は以下の出展サイトをご覧ください。
近々、過去の製作物をまとめるサイトを準備予定。
メディア掲載
④ フジテレビ系列「めざましテレビ」 (2020/8/14 放送分)
~息子のため…父が“天井にゲーム”開発~
www.youtube.com
今朝の「めざましテレビ」にて
— おぎ-モトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2020年8月13日
『入院中の息子の病室を青空に!
天井プロジェクションゲームを作ってみた』
の紹介&取材を取上げて頂きました!https://t.co/ob9wTl607W
入院中の子供達のワクワク心を引き出すための一工夫。
視聴ありがとうございます#めざましテレビ #家族のためのモノづくり pic.twitter.com/hEm82XhRMp
展示会情報
①Maker Faire Kyoto 2019 (2019/5/4-5)
・展示会での紹介文
makezine.jp
・プレゼンテーション
初出展ながらプレゼンにもチャレンジさせて頂いた
— おぎ-モトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2019年5月6日
伝えたかったのは
『趣味 + 実益(日常使用) + 誰かのためのモノづくりは楽しい』
福祉の世界に携わり、個々に応じたカスタマイズの重要性を感じた。
モノづくり得意な人(作り手)と当事者(使い手)が繋がる暖かい世界があちこちで広がるといいな pic.twitter.com/VjqPDtZdze
・公式ブログでも紹介頂きました
makezine.jp
③Maker Faire Kyoto 2020 Online (2020/5/2)
・展示会での紹介文
ogimotokin.hatenablog.com
④Maker Faire Tokyo 2020 (2020/10/2-3)
大切な人のための自作アシスティブ機器#MFTokyo2020 での弊ブース動画と子供達の様子を2分にまとめた
— おぎ-モトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2020年10月17日
障害を持つ子供のために作ったワクワクツールは、
障害有無に関係なく、子供達が思わず使ってみたくなるモノになるんだ、と実感!
そんな体験をこれからも作り続ける#家族のためのモノづくり pic.twitter.com/nMGHtmro65
⑤子供福祉機器展 Kid Festa2020
子供向け福祉機器展 #キッズフェスタ にて、東京都理学療法士協会 小児福祉部様とコラボして、
— おぎ-モトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年4月10日
子供達の好奇心をくすぐる改造おもちゃ・リハビリ支援機器 十数点をブース展示させて頂いています!
来場頂いた子供達のたくさんの笑顔・反応に元気を貰っています!
モノ作って良かったと一番感じる時間 pic.twitter.com/fPE4pESgaN
「家族のためのモノづくり」のきっかけ&想い
息子が4歳になった頃、
「この先、家族の「障がい」と向き合う上で、
果たして自分は父親として何ができるのだろう」
とぼんやり考えていました。
自分は何のために働くのか、
何のためにものを作るのか、と
社会人10年目の節目で改めて自分を見つめ直しました。
自分のため?
家族のため?
社会のため?
そうだ、自分はと目の前にいる家族の未来のために働きたい。
それは単にお金を稼いで養うという意味ではなく、
自分の持つ技術を通して家族の抱える困りごとを解決したい。
生きていく上での日々の生活の様々な不便さを、
一人の父親として、
一人のエンジニアとして、
自分の持つ技術や関連するテクノロジーの力を組み合わせて解決に導きたい!
という想いにたどり着きました。
では、どんなテクノロジーが家族の未来に繋がるかを模索していく中で、
不自由な身体動作の代わりを出来るロボティクス技術
の可能性に魅せられ、
業務として息子の手足の代わりとなるロボット技術の研究開発にジョブチェンジする事にしました!
しかしその一方で、
企業での取り組みだけでは、息子の「ダイレクトな困りごと」を解決をするのは難しい事も感じていました。
特に固定費が高い大企業では対象母数が広い世界を目指したがる傾向があり、
息子の様に症例が少ない事例はビジネスとして成立しづらいためです。
更に、商品機器の開発スパンが最短でも1年以上かかってしまいますが…
子供の成長は著しい訳で、仕事として開発したものが、ほんとうにその時の子供に最適かどうか分からない。
その間に、息子はどんどん成長してしまい、本当に必要な時期に必要なテクノロジーを提供できない!
子供にとって大事なのは「今」なのです。
そう考えた結果、
「企業として難しい部分は、
個人でやればいい!」
という発想にいきつき、
特に息子や家族のダイレクトな困りごとを解決しようと、
個人でのモノづくり活動を始めました!
それから2年で、約50個もの個人モノづくり開発を進めてきました。
作ったモノの数よりも
その頻度で試行錯誤(「作る」→「子供に使って貰う」→「改善する」)を繰り返してこれた体験そのもの
に価値があったのかなぁ、と思ってます。
障害を持っているが故に人にサポートして貰う事が多く、受け身になりがちな息子。
その息子の好奇心を掻き立て、
「自分の力でやってみよう」
という子供の意志を楽しく引き出そうとするための工夫の形。
そして、市販品がうまく使えない部分は、
身近な人・支援できる人達がその子に合わせてカスタマイズ&アップデートして「我が子専用」にしてやればよい。
大量生産社会から個人最適社会へシフトしようとしてるこの世界において、
身近な家族・友人達で「その人のために」カスタマイズし合える
『当事者×エンジニア(メイカー)』による暖かい世界こそ、これからの個人が幸せに感じるポイントになると自分は信じています!
この2年間とにかく手を動かし続けて、
拙い技術も回数を重ねる事でノウハウに変わり、
最近ようやく息子や子供達の興味を引き出すモノを
タイムリーに提供できる様になってこれた気がします。
また、これから少しずつですが、
息子向けに開発した技術ノウハウを他のお子様・友人に展開していく事も意識してやっていきたいと思っています。
もちろん、必要としてくれる人達に届けたいという想いもあるし、
その一方で、友人向けに開発したノウハウ・使い方・アドバイスが
我が子向けにも良いフィードバックに繋がり、
良い循環ループが生まれることも分かってきました。
モノやテクノロジーだけですべての困り事を解決する事は
現時点ではできないかもしれないけど、
その子に合わせた工夫をすれば何とかなるかもしれない!
そう思える機会を重ねる事で、
不安感を解消し、未来を明るく前向きにとらえる事ができる!
そのために自分はモノを作り続けていきたいです
これからも頑張って&楽しく子供達の「できる」を引き出していくモノづくりをしていきたいですし、
そういう活動に興味のある方にとって、
本ブログなどが何か良い影響に繋がればとても嬉しいです!
※本自己紹介の記事に対して、2020/5/1時点で15個の星を頂いていたのですが、URLを修正した際に不手際で消してしまった様です。(頂いた方大変申し訳ありません)
一旦、自分アカウントで当時の個数分を更新させていただいておりますので、ご容赦頂けますとありがたいです