OGIMOノート~家族のためのモノづくり~

OGIMOテックノート ~家族のためのモノづくり~

重度障害の息子を持つ父親エンジニアの備忘録。自作の電子工作おもちゃ/リハビリ器具/ロボット関係の製作記録、思った事を残していきます

2024/2/14「ユニバーサル次官PJ勉強会」で個人モノづくり活動を講演 (霞が関 財務省会議室)


2024年2月14日、東京・霞が関 財務省内にて、
(社福)プロップ・ステーション理事長 竹中ナミ(ナミねぇ)様の主催する
「ユニバーサル社会を創造する事務次官プロジェクト勉強会」
(通称:「ユニバーサル次官PJ勉強会」)

において、各省庁の事務次官 及び 関連各所の皆さまに向けて、
私の「個人モノづくり活動(※ここ重要)に関する講演をさせて頂くという身に余る程の大変光栄な機会を頂きました!


企業所属の肩書きではなく、普通家庭のちょっぴり変わった一人の父親がそんな大舞台で講師講演させて頂くだなんて!?
お話を頂いた際にはとても驚きつつも、1人の当事者家族「父親エンジニア」として伝えたい事を全力でお話しさせて頂きました!
(いやぁ、めちゃめちゃ緊張しました、ほんとに…)


本講演会の3日前に「バンキシャ!」放送が流れたという奇跡のタイミング。
この最高の追い風の中で迎えた当日。
冒頭での事務次官の皆様との名刺交換の際に、
バンキシャ見ましたよ、まさかあの人が来るだなんて驚きました」
という嬉しいお言葉を頂きました!


ナミねぇさんのパワフルかつ暖かいファシリテーションのおかげで
和やかな雰囲気でスタート、約45分ほどお話しさせて頂きました。

今回は、国の政策づくりに携われる皆様へ、何か一人の障害児を抱える父親として伝えたいと思い、以下の事例内容について紹介させて頂きました。

①当事者の具体的な困りごとから発明アイデアが生まれる
 ・楽器&ライフアシスト「アームワンダ」
②一人の「できない」は、「みんな」の価値になる
 ・遠隔×リアルスポーツ「オンラインボッチャ」
 ・あいさつじゃんけんロボハンド「とものて」
③自分の意志で動ける事が、成長と生きがいを作る  
 ・子供成長支援モビリティ「ToMobility」
 ・分身ロボ×屋外移動モビリティのコラボ取組み



更に今回は特に、政策づくりに携わる皆様に少しでも参考になればと思い、以下の部分を特に強調して伝えさせて頂きました。

■就学先に対する柔軟な選択肢がある事の必要性
就学時に抱える課題である「普通学校」「特別支援学校」どちらを選ぶか?
これに対しての私達の歩んできた「普通学校」という選択と、そこで感じた子供の成長、周りの子供達の変化について紹介しました。
同時に、子供によって状況や望む成長の姿は異なるため、大事なのはその子に合わせた「柔軟な選択肢」を選べる事の必要性を課題提起させて頂きました。

■肢体不自由児が幼い頃から「自分の意思で動く」体験を重ねる必要性
ToMobilityの取組を通して、歩けない子供が早期に移動体験を得る事による知的成長・周囲とのコミュニケーションの変化などを強く紹介しました。
また、小児電動車椅子の購入補助金課題(操作未成熟な子だと補助金が下りない問題)についても課題提起させて頂きました

■移動技術の進化が、外出困難な方の未来の可能性を更に広げる
屋外移動技術の進化によって生きがいに繋がっていきそうな実例を友人らとのコミュニティ活動(オリィ部)事例を紹介しました。
遠隔ロボや移動ロボ等を通してもっと新しい多様な働き方ができる環境作りの後押しを提案させて頂きました。


これらは、あくまで我が家の取組みから得られた一事例にすぎませんが、
1人の障害児を持つ父親として、
1人のロボットやアシスティブテクノロジーに魅せられたエンジニアとして、
素直な想いを伝えさせて頂きました。

ご出席いただいた皆様とは本講演を踏まえた質問・意見交換も多くさせて頂き、
多くの励ましのお言葉を頂きました!
本当にありがとうございました!


本会終了後は、分身ロボットカフェDAWNでランチ打ち上げ会。
いつも仲良くしている同志オリィさん、ナミねぇさん、
月刊ニューメディア編集局長・吉井さんとご一緒にDAWNで楽しい一時を過ごさせて頂きました!