2021年もいよいよ終わりを迎えます。
すっかり開発に夢中になって、ブログの記載頻度がすっかり下がってしまいましたが、今年に取組んだ事・開発したモノをざっと整理してみました。
ちなみに、過去2年の製作物まとめは以下です。
【まとめ】2020年ふりかえり ~家族のためのモノづくり~ - OGIMOノート ~家族のためのモノづくり~
【まとめ】2019年ふりかえり ~家族のためのモノづくり~ - OGIMOノート ~家族のためのモノづくり~
★は特に思い入れ深いモノ
- 今年の活動概要
- ①★ 家族のため ~息子向け成長支援モビリティToMo-bility~
- ②家族/誰かのため ~ロボット/モビリティ~
- ③誰かのためのモノづくり
- ④開発活動 ~オリィの自由研究部~
- 本業でのロボティクス研究開発活動
- 終わりに
今年の活動概要
『息子のため、家族のため、誰かのために、
自分の技術を生かしたモノを作りたい!』
との想いからスタートした個人モノづくり活動。
家族に向けては、特に息子の小学校生活をサポートする機器を製作してきました。今年のメインとして、歩けない息子の移動支援モビリティ(ToMo-bility)を新規に開発/改良しましたが、それ以外の新規開発は少な目でした。主に昨年に製作して日常的に使ってる開発品(じゃんけんハンド等)を改良・メンテナンス・修理する事に時間を割いていました。
自分の製作品が、
プロト製作フェーズから、日常的に活用できるフェーズに移行
したのだなぁ、と実感を得られた一年でした。
一方で、2021年は
「息子や家族のために作った開発技術を、他の誰かのために活用したい」
というのが大きな変化で、誰かのためにカスタム製作したり、友人と一緒に誰かのために繋がる開発活動への時間が多数を占めていたなぁ、と感じています。
コンテスト
発信活動として、今年初めてチャレンジしました。その結果、大変光栄な事に、以下のコンテストで受賞させて頂きました。
①ヒーローズリーグ [12月]
日本最大級のモノづくり・開発コンテスト「ヒーローズリーグ」
ヒーローズ・リーグ 2021 | ProtoPedia
にて、
後述する「子供用移動支援モビリティ ToMo-bility」を応募・プレゼンさせて頂き、以下の3賞を頂きました。
・MAヒーロー (プレゼン部門優勝)
・CIVITECH賞 (CIVITECH部門優勝)
・ベストドリーマ賞 (個人賞)
改めて、
— おぎモトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年12月11日
日本最大級の開発コンテスト #ヒーローズリーグ で
MAヒーロー賞/CIVITECH賞/ ベストドリーマ賞
の3賞を頂きました!https://t.co/U0OFV0PK2e
「息子のため」のN=1モノづくりから、
多くの気づき、可能性、モノづくりの楽しさを
改めて実感できました!
本当にありがとうございました! pic.twitter.com/wzrw9Sig8l
本日 #ヒーローズリーグ の授賞式、
— おぎモトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年12月18日
ヒーロー含む3つの賞に選んで頂きました!(賞状がおしゃれ)
授与頂いた方々のコメントにグッときました
応援頂いた皆様、共感頂いた皆様、ありがとうございます!
これからも
大切な人・誰かのためのモノづくりを続け繋げていきます!#家族のためのモノづくり pic.twitter.com/6XoKSfDt42
②M5Stack Contest [12月]
電子工作業界では知らない人はいないくらい有名になったM5Stackデバイスを活用したモノづくりコンテスト。
M5Stack Japan Creativity Contest 2021 | ProtoPedia
2作品を応募して、2作品とも賞を頂きました。
2位 : M5ポータブルエレベータパネル
意義深い賞 : バーチャル車窓付きM5電車コントローラ
M5Stackコンテストに応募した作品、
— おぎモトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年10月2日
2位 & 特別賞 頂きました~!
(応募した2作品共に賞を頂けるとは!!)https://t.co/HG8zXCUPiQ
子供達に喜んで貰うきっかけで作ったモノが、こうして評価頂けたのすごく嬉しい!
副賞を使い、また誰かのために繋がるものを作り続けます!#M5Stack_contest_2021 pic.twitter.com/2779l1Ca38
コミュニティ活動
2020年5月~ 分身ロボット・吉藤オリィさんとそこに集まる面白い仲間達と
オンラインコミュニティ「オリィの自由研究部(オリィ部)」
に参加して活動しています。
私は副部長として参加させて頂き、各種プロジェクトや各種オンライン配信(2-4回/月)・モノづくり活動に参加させて頂いております。
障害を持った方などの抱える身近な困りごとを解決するアイデア検討/モノづくり/体験イベントをユカイなメンバー達でワイワイと取り組んでおります。この1年は、第二の本業になるくらいに様々な活動を進めつつ、参加されているメンバーの「暖かいリアクション」に支えて頂いています。
(オリィ部プロジェクトに関連したモノのうち、外部公開されているモノを後述の開発リストに記載します)
外部講演・登壇イベント
今年になって、身内コミュニティ以外からも講演や登壇依頼を頂く機会が増えました。特に「趣味×実益×誰かのためモノづくり」に関して、製作物の紹介だけでなく着眼点やそれを使った効果・ノウハウなど踏まえて、90分話せる経験が出来たのも収穫でした。
※もし登壇などのご相談あればDM等で頂ければ、できる限りは対応したいと思います。
地域公民館にて、私の個人モノづくり活動に関する単独講演(90分)を実施
— おぎモトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年1月30日
普段の息子や家族/友達の困り事を解決する発明品の数々を、
大事にしてる想い/モットーになぞらえて紹介
聴衆の方々にも暖かいリアクションを頂けて高揚した気分!
自分の発した言葉で誰かの背中を押せたのは、素直に嬉しい pic.twitter.com/vy5LSO6Gud
・2月 /10月 : 福岡エンジニアカフェ「だれかのためのモノづくり」
・4月:キッズフェスタ / 東京都理学療法士 小児部
子供向け福祉機器展 #キッズフェスタ にて、東京都理学療法士協会 小児福祉部様とコラボして、
— おぎモトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年4月10日
子供達の好奇心をくすぐる改造おもちゃ・リハビリ支援機器 十数点をブース展示させて頂いています!
来場頂いた子供達のたくさんの笑顔・反応に元気を貰っています!
モノ作って良かったと一番感じる時間 pic.twitter.com/fPE4pESgaN
①★ 家族のため ~息子向け成長支援モビリティToMo-bility~
今年のメイン製作品でもあり、私がロボットエンジニアに転職してから一番やりたかった事です。
歩けない息子に自分の意志で自由に動ける体験を作るためのモビリティ開発。
3年の取組みをまとめたものは以下の動画とProtopediaをご覧ください。(ヒーローズリーグ応募作品)
www.youtube.com
protopedia.net
製作&改良活動を通して息子が自分の意志で学校に登校できる様になっただけではなく、移動機器を通して友達が寄ってきて、一緒に遊び始めるという「意志表現&コミュニケーション装置」としての役割をするというのはとても新鮮な発見でした!(日常的に使ってきたからこそ分かった発見)
息子のために自作した車椅子電動台車を使い、
— おぎモトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年10月23日
ついに、初めて小学校へ登校できた!
「歩けなくても自分の力で登校できる様に」
これを目標に、1年半の開発&操作練習を家族で繰返した
そんな作り手の願いが現実になり、子供の可能性が広がった瞬間
父ちゃん、嬉しいよ!#家族のためのモノづくり pic.twitter.com/2p9IykBBxK
(1-1) 車椅子ごと乗れる台車モビリティ [6月]
GWの期間を利用して息子のための新しいモビリティベースを製作しました。小学校での手動/電動の切替えのしやすさを考慮して「自分専用の手押し車椅子ごと乗れる電動台車型」として開発しました。
アルミフレームや板金製作にも初チャレンジしてみました。
息子の手押車椅子の電動化ユニット製作、ついに試し乗りしてみた
— おぎモトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年5月30日
初乗りなのにあっさりと操作でき、すぐにお散歩へ
歩道のガタガタも問題なく走れたので、自分の力だけで登校出来るかも!
ガンガン進んだり、後ろを振り返ったり、『動ける』事で自分の意志を表現してる!#家族のためのモノづくり pic.twitter.com/HwI5pGpbHr
(1-2) 電車コントローラで動かす台車モビリティ [6月]
電動台車を学校等にもっていく上で、どうやったら学校の友達にも興味持ってもらえるかと考えた際の「電車モビリティ構想」。
プラレールの操縦用に製作したバーチャル窓付きM5電車コントローラでToMo-bilityを操作できる様に改造しました。
息子の車椅子をそのまま乗せて電動化する台車ユニット
— おぎモトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年6月19日
息子だけでなく、お姉ちゃんや友達にも楽しんで貰える様に、
「電車でGo!」コントローラで動かせる様にしてみた
決めたルートを走る様に左右方向を制御すれば、見えない線路に沿って走るワクワクする電車体験に!#家族のためのモノづくり pic.twitter.com/tNQjeCk1LA
今はまだ、走行方向は介助コントローラによる選択だけど、将来的にはROS自律移動と結合させた自動運転にしてみたり、手で書いた線路の上を自動で走る様な機能を付けてみたい。
(1-3) 走行アシスト(自動減速・停止機能) [10月]
(1-1)開発後、10月の運動会や小学校内活用に向けて、急遽導入した機能アップデート。友達の輪の中でも安心して使って貰える事を目指した安全機能。
また、LED表示をうまく使って、本人に「進んだらぶつかるよ」情報を可視化させる教示効果もある事が分かりました!
歩けない息子の車椅子電動台車ユニットの機能アップデート
— おぎモトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年10月20日
距離センサで前180度の物体を検知、
ぶつかりそうなら自動で減速&停止
知的遅れで操作が苦手な息子に、
子供達に囲まれる環境(小学校内)でも自由に遊び駆け回って欲しい想いで作った安心機能
さぁ、学校導入だ!#家族のためのモノづくり pic.twitter.com/K7avcV4wmc
これも今後の日常生活の様子や課題を見ながら、2022年も改良アップデート予定です。
②家族/誰かのため ~ロボット/モビリティ~
(2-1) ★屋内移動用ROS対応ロボットベースモビリティ [10月]
元々はTomo-bility開発のためのモーター実験用として製作したロボット台車。通学路を含む屋外走行には不向きですが、自宅など屋内では人を乗せて運べるパワーを持つ台車として使えそう!
最近夢中になって開発してる屋内移動ロボットに、座椅子を乗せてみたら
— おぎモトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年9月26日
小学生が喜びそうな移動モビリティが出来た〜
ROS対応してるので、ロボットを自動運転させて遊べる!
プーさんのハニーハントみたいに動いてくれるアトラクション体験を自宅で子供と出来る日も近いな#家族のためのモノづくり pic.twitter.com/i0TVU2HHk5
そして、ROS上で360度Lidar監視による障害物検知・自動減速/停止機能、OriHimeやESP32+Blynkからの遠隔操縦、SLAM(地図作成)、Navigation(自律移動)など基本的な走行実験ができるロボットベースカーとしてどんどん機能アップデートの最中です。
最近だと、Unity連携でロボット走行位置をバーチャル空間上に表示したりも出来る様になりました
息子向け室内移動アシストロボ
— おぎモトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年9月5日
をROS対応してみた
試しに自宅内の地図を作ったら、なかなかキレイにできた
この地図を元に、ルンバみたいに部屋を自由に走らせるよ!
「リビング行きたい!」
の様なアバウトな指示だけで、
行きたい場所に行ける
簡単操作ロボを目指すぞ#家族のためのモノづくり pic.twitter.com/PlDaQ6TXxM
Unity×ROSを使って、
— おぎモトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年9月15日
ロボットをゲームアバターと同期して動かす事ができた!
実際の部屋内を走るロボット位置をゲーム上にリアルタイム再現できるし、ゲーム上アバターを動かすと現実のロボットも動かせる!
リアル×バーチャルが繋がると、
面白い体験の可能性がもっと広がってワクワクする! pic.twitter.com/F6ytSOmE7q
アルミフレームなので筐体は拡張しやすいので、例えば 台車の上側を改造して荷物を運べる様にしたり、アームや他の電動機器を付けて遠隔から操縦&操作をさせたりする等、いろんな実験が出来るロボットベースになりそうです!
すでに我が家以外の場所で使って貰える機会を頂き、既に数台製作&提供済、今後も機会が増えそうな予感です。
2022年前半は最も力を入れて、本ロボの機能アップデートに取り組んでいく予定です! ここで研究していった技術をToMo-bilityや他の移動支援機器に展開していきたいですね。
(2-2) ★OriHime×屋外遠隔散歩用モビリティ [11月]
Tomo-bility開発((1)電動台車型)によって、遊休になった大人用電動車椅子を遠隔操縦できる様に追加機能アップデートを加えて、遠く離れた友達が自由に外を散歩できるロボットモビリティを作ってみました!
遠く離れた友人とも一緒に公園散策したい!
— おぎモトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年11月21日
息子用に制作した改造電動モビリティ(車椅子)を分身ロボット #OriHime から遠隔操縦できる様にした!
こやさん(@dai_kyng)に紅葉萌える公園の中を自由に走り回って貰ったら、すごく楽しそう!
ベットの上からでも、
分身で公園を走り回れる日も近いな pic.twitter.com/rVIUPyygEC
ToMo-bilityの無線介助コントローラのおかげで、遠隔操縦だと慣れてなくて走るのが苦手な人も介助操作込みで安心して一緒に楽しく遠隔散歩が出来る!
誰かの「できない」をサポートする技術は、少し違う場面でもっと多くの誰かの役に立つ
道路交通法の課題でまだ公道は走れないのですが、この辺りも何か解決策が見つかっていけばと思います
(2-3) ★オリィさん白衣なびかせ機 [11月]
黒い白衣がトレードマークの吉藤オリィさんの白衣をなびかせる事に全振りしたモビリティ。
オリィさんに向けた
— おぎモトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年12月2日
『黒い白衣をなびかせるモビリティ』
のプロトがついに完成!
私の普段活動
「家族のためのモノづくり」
今回は自由研究の相棒
「オリィさんのためのモノづくり」
に全振りした
新白衣お披露目に間に合わせるべく、連日夜通しで開発!
誰かのためのワクワクする開発は楽しい! https://t.co/eELTMHk025
「(2-1)ロボットベースモビリティ」の展開事例の一つになりました。(オリィさんとわずか2日で共同制作/発表に至った開発品)
こちらも今後改良を続けて、より素晴らしいなびきを目指して頑張ります!
(2-4) コタツ車椅子 [1月]
小学校の教室がコロナ禍対策で常時換気状態になって、冷え性の息子にとっては過酷な状況だったので、車椅子を電気毛布+αでコタツ化してみた! そのままだと低温ヤケドしてしまうので、3Dプリンタ等で固定治具を作って、形が崩れない様にした。
息子の新学期に向けた開発
— おぎモトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年1月5日
冷え性な息子にコロナ対策の教室常時換気はツラい
そこで、オリィさん(@origamicat)さんの開発品を我が家にも展開
息子車椅子を「コタツ化」した!
モバイルバッテリ対応電気毛布なので、足元もポカポカ暖かい
コタツにみかん、気分まったり#家族のためのモノづくり pic.twitter.com/uMhGICanCJ
これもこれから冬は毎年恒例で使い続ける事になりそうです!
(2-5) 遠隔宅配受け取りロボットシステム[11月]
福岡エンジニアリングカフェ様主催のイベント「だれかのためのものづくり」にて製作。
分身ロボットOriHimeのパイロット・こやさんの悩み事
「足が不自由で宅配便の受け取りに手間取ってしまう」
を解決するため、ベットから寝たまま、宅配便の荷物をロボット経由で受取り、自分のベット手元まで運んでくる未来のイメージプロトを作ってみました。
(2-1)(2-2)などで開発したロボットを組み合わせたイメージ動画ですが、こんな未来の姿を身近に作っていけたらいいですね
③誰かのためのモノづくり
(3-1) ★電車でGoコントローラで遊ぶプラレール [2月]
電車に興味を持ち始めた息子が、自分から主体的におもちゃを遊びにいってくれる事を目指して製作したもの。
M5シリーズを駆使して、電車コントローラにバーチャル車窓を再現!プラレールや電動モビリティを大好きなコントローラで操縦して、楽しみながらリハビリ練習を!
電車から見る景色が最近好きな息子
— おぎモトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年2月14日
そこで「電車でGo」コントローラを改造、
運転手目線風でプラレールを無線操縦できる装置を作った
レバーを傾けると電車っぽくゆっくり加減速、
#M5Stack の車窓画面も流れてく
「自分の力で」動かしたくなるワクワク電車体験を息子へ#家族のためのモノづくり pic.twitter.com/FK1xiDFgKK
こちらの製作内容については Protopediaに記載しています。
(M5Stackコンテストに応募して、「意義深い賞」を受賞しました)
protopedia.net
また、こちらはキッズフェスタ(4月)で知り合ったお母さんから「我が子にも遊ばせてあげたい」と相談を受けて、その子に向けて山手線仕様でカスタム製作してみました。
以前に製作したバーチャル車窓付M5電車コントローラ
— おぎモトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年12月30日
「我が子のクリスマスプレゼントに是非欲しい」
と依頼を受け、山手線車両で増産してみた
その子の好きな電車動画をプラレールの動きと連動させて、運転手気分に遊べる
喜んでくれる子の様子を想像しながらのモノづくり、何度やっても楽しいなぁ pic.twitter.com/c4m323GDKz
(3-2) ★肢体不自由児のための豆まき支援装置 [2月]
肢体不自由で豆を投げれない息子と一緒に節分イベントに参加するため、スイッチ一つで豆を投げる装置を製作。
節分の日
— おぎモトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年2月2日
手が不自由な息子とも一緒に豆まきがしたい!
そこで、
指でスイッチを押すだけで豆まきができる
「電動豆まき装置」を開発した
カウントダウンに合わせ狙いを定め… 勢いよく発射!!
……豆の勢いがあまりに激しく、鬼、痛くて涙目…
でも嬉しい#家族のためのモノづくり#節分2021 pic.twitter.com/If61KqaM9v
開発過程の試行錯誤でたくさん豆が当たってすごく痛かった想い出w
(3-3) 肢体不自由児のためのキャッチボール装置プロト [3月]
小学校の休み時間に「友達と一緒にドッチボールに参加できないか?」という学校の先生からの相談で始まった開発。
Amazonで売っている簡易ピッチングマシーンをワンスイッチで発射できる改造を行って実験してみた。
手の不自由な息子と一緒にキャッチボールしたい!
— おぎモトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年3月3日
と、
市販ピッチングマシンを改造してボタン一つでボールを投げれる様にした
公園で遊んでいると
「楽しそう!」
と子供達が駆け寄ってきて、遊びの輪が生まれた
小さい事ながらも
「できない」が「価値」に代わった瞬間#家族のためのモノづくり pic.twitter.com/x0yRGcBirf
装置を使う事で、子供達が自然に集まってきて、そこでキャッチボールのきっかけが生まれる。
「装置を使う必要があるからこその価値」を実感できました。
これは今年も継続検討中。ドッチボールを投げれる様にしていきたい。
(3-4) 改造くるくるチャイム ver.2 [5月]
昨年に製作した「改造くるくるチャイム」
4月のキッズフェスタで出展していたところ、この製作品を大好きになってくれた子供さんに向けてカスタム製作しました。
CM大好きなお子さんという事で、ボールを転がすと大好きなCM音が鳴る様にしました。
先日のキッズフェスタで展示した
— おぎモトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年5月3日
改造くるくるチャイム
嬉しそうに夢中で遊んでくれたお子様へ向けて、一品製作させて頂きました
テレビCM大好きとの事で、ボールを転がすとボール位置に応じて大好きなCM曲が流れる
量産型おもちゃもほんの一工夫で、
その子の好奇心を更に引き出す専用品に pic.twitter.com/3r17ahcO4x
改造くるくるチャイムで遊ぶ息子
— おぎモトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年5月22日
GW前に製作させて頂いたお子さん向けの新仕様(CM音源追加)になると、再び夢中になって一生懸命遊びだす様子
製作させて頂いたお子様も、GW期間にたくさん遊んで頂けたみたいで
すごく嬉しい
誰かのために取り組む事は
巡り巡って
自分たちのためにもなる pic.twitter.com/bjzGk2kEeG
(3-5) ★ポータブルM5エレベータパネル ver.2 [6月]
昨年に製作した入院中のお子さんのために製作した病室内で遊べるポータブルエレベータパネル。こちらをTwitterに投稿していたところ、
「エレベータ好きの我が子にプレゼントしたい」
との相談を頂き、2号機としてカスタム製作しました。
「エレベータが大好きすぎる我が子の誕生日に、思う存分エレベータを楽しめるモノをプレゼントしたい」
— おぎモトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年6月23日
とお母さんの相談を受け
本物のエレベータ操作パネルを #M5stack で改造
その子が大好きなフジテック製や東芝製など、
リアル音&操作感を楽しめる疑似エレベータパネルを作った
間に合った! pic.twitter.com/uJKJ9zR0BB
エレベータ大好きな息子さんへのプレゼントとして依頼製作した
— おぎモトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年7月2日
『モバイルバッテリーで動く改造エレベータ操作パネル』
お母さん(@Daggerina520)の手作りエレベータと組み合わせ
世界に一つ
その子専用エレベータ部屋ができた
嬉しそうに遊び続ける姿にぐっとくる
この笑顔こそモノづくりの醍醐味 pic.twitter.com/T7RCqmaUmh
こちらの製作の過程を、Protopediaに記載しました。
(M5Stackコンテストに応募して、「総合2位」を受賞しました)
protopedia.net
また、この内容についてはfabcross様にも紹介頂きました。
(3-6) 娘のイラストが具現化!? 猫ちゃん貯金箱[7月]
娘が得意なお絵描き(イラスト描き)。
そんな娘への誕生日プレゼントに、自分の描いたイラストグッズをプレゼント。ちょっと前に
「こんなのが欲しい!」と娘がお絵描きしてたネコちゃん貯金箱を3Dプリンタで立体化、イラスト通りに作ってみた!
「こんなのが欲しい!」と
— おぎモトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年7月6日
娘がお絵描きしてたネコちゃん貯金箱
娘の誕生日プレゼントに向けて、
イラスト通りに作ってみた!
お金を入れると…
お絵描きネコちゃんの喜ぶ仕草にキュンとなる〜#家族のためのモノづくり pic.twitter.com/dEOPTVeCib
(3-7) 木目調LEDディスプレイ[12月]
クリスマスツリーの雰囲気にあう様な電光掲示板(LEDディスプレイ)を製作。
我が家のクリスマスツリー
— おぎモトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年12月24日
一見シンプルな木板かと思いきや…
LEDディスプレイに早変わり
ツリーの自然な飾り付けのの雰囲気に溶け込みつつ、子どもたちに喜んで貰う木目調イルミネーションを作ってみた
サンタブーツを足踏みさせると
レインボーに光るおまけ付き
メリークリスマス! pic.twitter.com/pzgvHdQLZ8
昨年に製作したLEDマトリクスに木目調の透過フィルムを貼っただけだけど、これで一気に雰囲気が変わっていい感じ! 自然とテクノロジーの融合感が素敵!
LEDマトリックスへの入力方法が課題で、子供が簡単に入力できる方法は模索中
④開発活動 ~オリィの自由研究部~
※前述したオンラインコミュニティでの活動のうち、コミュニティ外部へ情報公開しているモノのみ掲載しています。(現時点で未公開の製作プロジェクトにも多数参加中)
(4-1)★オンラインボッチャ装置 (ver.3) [8月]
オリィ部の発明検討会での2020年6月での投稿
「コロナ禍で集まれなくても、家からでも、遠くからでもボッチャを楽しみたい」
という相談から生まれたプロジェクト。
PCやスマホを使ってボッチャランプ(斜面台)の左右上下を操作できる装置をメンバーで開発しました。
今年になってから改良を重ねて、3月には ALL 3Dプリンタ製のコンパクトなオンラインボッチャ装置2号機を、そして8月には公式大会に向けた3号機を製作しました。
3号機に向けては、これまでプレイヤーの皆さんに使って貰った際の課題を踏まえてハード/ソフト共に大幅改良、複数人複数ユニット管理システムも備わったオンラインボッチャシステムをメンバーと製作しました。
パラスポーツ ボッチャを自宅から全国の友達と一緒に遊べる #オンラインボッチャ
— おぎモトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年8月19日
仲間達とプロボノで開発&改良して1年、こうして安定動作するモノに仕上がった
ZoomやOriHime映像を見ながら
電動化した市販ランプ(投球台)装置をWebブラウザで操作、
自分の意志で左右&ボール高さを決め発射できるよ pic.twitter.com/Zk5gHY3UfK
これを使って企業スポンサーも入った公式大会も行ったよ。
使っている技術(特にハードウェア)自体はシンプルで、作ろうと思えばDIYレベルの汎用技術で全然作れるモノなのですが、実際に1年間 毎週の様に使い続けてくれたプレイヤーの皆さんのノウハウや改良ポイントがたくさん反映されていて、すごく良いモノになっています。
使い手の方々が一緒に作って育ててきたものなのだ、と実感させて頂いたありがたい取組みです。
本当にメンバーと一緒に作って育ってきたものなのだ、と実感しています。
オンラインボッチャ協会にて、この1年間は毎週活用して貰っています。
来年も毎週定例で使っているので、参加してみたい方は是非ともDM頂ければと思います。
(4-2) ★ワンスイッチで演奏できる楽器演奏装置[4-6月]
こちらも2020年6月から取り組んできたプロジェクトの製作。
肢体不自由の子供達と一緒に楽器演奏する体験を作りたい、と、
作るのが好きな人達(通称:武器屋)で実際に装置を製作して、当事者(プレイヤ)に使ってもらう事を行ってきました。
今年は、パーツを基板化してはんだ付けのみで製作できるキット化を実施、20台ほどをメンバーで内部量産、遠隔での楽器セッションをする様な取り組みを行っていきました。
今はまだコミュニティ内部での運用ですが、来年は外部イベントでのお披露目であったり、製作装置に関しても必要な人に広げる活動を進めていく予定です。
興味のある方は是非ともお声がけください!
(4-3) OriHimeからの遠隔シャボン玉装置 [4月]
とあるプロジェクトの中で、OriHimeを使って子供達と遊ぼうとするイベントがあったので、
それに合わせて製作してみました。
OriHimeが手を挙げる事に連動して、シャボン玉を挙げる装置です。
公園遊びが楽しくなる季節。
— おぎモトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年4月15日
息を吹きかけるのが出来ない子供でも、自宅から出れなくても、友達と一緒にシャボン玉で遊ぶ体験を!
分身ロボット #OriHime を使い、
遠隔からシャボン玉を飛ばせる装置を作ってみた。
手を上げる動作に連動して、たくさんのシャボン玉を飛ばすと、大はしゃぎな子供達♪ pic.twitter.com/4zo0x8C9Nn
OriHimeの手に連動してスイッチを入れる装置は以下の製作記事を参照ください。
ogimotokin.hatenablog.com
本業でのロボティクス研究開発活動
上記の個人製作活動、仲間とのコミュニティ製作活動も実施しながら、本業側でも子供達の未来に向けたロボティクス技術の開発を行っております。
本年は、私がメインで関わっているプロジェクトのプレス情報はあまりなかったのですが、特にロボット開発&現場実証活動に注力してきました。
また、以下の動画に出演してきましたので紹介させていただきます。
開発しているロボットが少しずつ日常の世界へ
— おぎモトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年3月22日
歩道を走るロボットや低速モビリティが増える事で、インフラ整備が進み、結果的に車椅子ユーザーに便利な世界に繋がって欲しい
福祉でない分野を切り口にして、
福祉に繋げたい
自動配送ロボ、公道走行可能に21年度にも全国で https://t.co/y71In6NVA0
開発したロボットが身近な日常の一部となり、誰か困った人の「できない」を解決できるかもしれない
— おぎモトキ@父親エンジニア (@ogimotoki) 2021年5月29日
そんな可能性を目指して、今自分が出来る事を全力で頑張りたい
「ロボット宅配のある日常」のリアリティ【半径1キロのモビリティ革命】|BUSINESS INSIDER https://t.co/ZHg7YSCt1n
終わりに
いつもの事ながら、製作物の紹介がかなりの長文になってしまいました。
今年は、特にロボット/モビリティに特化した我が子のため、そして「誰かのため」「誰かと一緒に」開発して使って貰う体験を多く重ねる事ができたのは、本当に大きな収穫でした。
一方で、本業の合間を縫っての個人製作活動/コミュニティ活動の中で、自分ができる事の限界を感じる場面も多々ありました。特に使える時間が限られた中(平日の深夜22時以降)で忙しさのピークが重なってしまうと、片方のプロジェクトへ手が回らずアクションが後手に回ったりともどかしい想いをした場面もありました。
本業、個人開発活動、コミュニティ活動、家庭生活、
これらのバランスをどの様にうまく取っていくかが来年の大きな課題になるなぁ、と感じています。
そんな中でも、今年はコンテストに参加して自分を試してみたりなど新しいチャレンジと気づきを得られました。
いつもfacebookやTwitter、リアルやオンラインで、様々な暖かいコメントやリアクションを頂けた皆様のおかげだと思っています。
暖かいリアクションは人を育てる。
ワタシや私たち家族もたくさん支えられています!
本当にありがとうございました!
来年もよろしくお願いいたします!