OGIMOノート~家族のためのモノづくり~

OGIMOテックノート ~家族のためのモノづくり~

重度障害の息子を持つ父親エンジニアの備忘録。自作の電子工作おもちゃ/リハビリ器具/ロボット関係の製作記録、思った事を残していきます

Maker Faire Tokyo2024出展情報 (おぎモトキ) ブース紹介


出展情報

2024/9/21(土)~22(日)に東京ビックサイト にて開催される
個人モノづくりのお祭りイベント Maker Faire Tokyo 2024 に個人として出展予定です。

2024/9/21(土)12:00~18:00(予定)
2024/9/22(日)10:00〜17:00(予定)
場所 : 東京ビックサイト

makezine.jp


私は、『家族&誰かのためのモノづくり』というテーマで、
障害を持った息子や家族のために作った自作リハビリ機器・改造おもちゃ、
そして友人ら&障害当事者の方々と一緒に開発してきたアシスティブテクノロジー機器を出展予定です!

自己紹介はこちら
ogimotokin.hatenablog.com


以下が公式サイトでの私のブース説明になります。【ブース番号 C/02-06】
makezine.jp




今回の #MFKyoto2024 では、「アシスティブテクノロジー(AT)」カテゴリとして、
以下の新作/機能UP 8品を含む14作品を出展予定です。

Maker Faire イベントでは、特に作りたての開発品の実験も一つの目的としています。
今回もまだ使い込む前のプロトタイプ状態のモノを持ち込みたいと思います。
是非とも体験してもらってフィードバックを貰えたらとても嬉しいです!


弊ブースの特徴は、ずっと変わらず
「障害を持った方など必要とする人のニーズ目線で日常的に使える事を目指した個人モノづくり活動」

Maker Faire用に準備してきたという訳ではなく、
子供や家族、友人らが喜ぶから、成長に必要だから、困りごとをなんとかしたいから、作り続けてきたモノ達をこの機会に展示するスタイルをとっています。


すべての作品は触るのOK、体験して遊んでみて欲しい、という想いで出展しています。
たくさん体験して、子供達にとってお気に入りのものや、新しい可能性が見つかれば嬉しいです!


① 魔法のバリフリガチャ (ver.2024) 【機能UP】

手が不自由で普通のガチャが回せない息子や子供達にも自分でガチャを回すワクワク感を味わって欲しい!想いで製作しました。
youtu.be

詳細は以下のまとめページをご覧ください!

この作品は「M5Stack Japan Creativity Contest 2024」にて【改造アイデア賞】を頂いております



② 親子コラボ「まったり小鳥さん」缶バッチ (with バリフリガチャ)

イラストレータを目指す娘に「自分の描いたモノを誰かに手に取って貰える体験」を作れないだろうか、とガチャのコンテンツに娘イラストグッツを展開
コラボ第3弾の「まったり小鳥さん」缶バッチを、Maker Faireで限定販売!(1個200円予定)

是非とも、ブースにて体験&購入頂ければ嬉しいです!

③ボール転がし電光掲示板 ver.0 【新作】

ボール転がしが大好きな息子に思う存分ボールで遊んでもらう事、そして作業リハビリの一環として「手首を使って傾ける操作(作業)」を楽しく繰り返して欲しいと思い、
電光掲示板を傾けてボールで遊べる装置を作ってみました。

着手してからわずか一週間程度で一旦仕上げたものですが、いいね1.4万個以上、とSNS上では大きな人気を呼んだ人気リアクション作品でした。
(一方で、息子の1stトライアルは見事に失敗し、10秒で拒否されましたがw)

Maker Faire Tokyo 2024では、この動画時の機能から一つ進化しており、音声/振動も簡易的に追加できる様になりました。
是非とも現物を体験頂き、面白い追加アイデアやフィードバックを頂けると嬉しいです!

④太鼓を叩いて動かせ!ゼリーさんロボ 【新作】

娘が最近ハマっている「お文具といっしょ」で登場するゼリーさん
娘を喜ばせてあげたい一心で作った移動するゼリーさん
ただの操作リモコンだと面白くないので、ワクワク感&テンションを表現するため、太鼓の達人コントローラをハックして製作。

なお、この太鼓の達人コントローラを使って、モビリティも操作できます!

「モノを持って叩く操作(作業)」を楽しく繰り返す事ができるエンタメ×リハビリにも繋がります!



⑤魔法の演奏体験!? LiDAR演奏システム【新作】

最近、音楽演奏に興味を持ち始めた息子の、演奏体験を広げてあげたい想いで製作。
M5Stackに接続されたLiDARで手の位置を検知、位置に応じて鳴らすハンドベルの音を変えていきます。

テルミンみたいに空中で手をかざして演奏できる
・ボールを転がして音を鳴らす
・何の仕掛けもない普通の机をタッチパネルにできる

など 様々な可能性を秘めたデバイスです!



バランスWiiボードで全方位イカ制御 【新作】

息子の立位リハビリを楽しくするための工夫として、押し入れに眠っていたバランスWiiボードをハック、
家族大好きなスプラトゥーンいかちゃんを模した全方位移動ロボットと組み合わた体験を作ってみました




⑦楽器&ライフアシスト「アームワンダ」

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息子を始め、肢体不自由な子供達にリアル楽器演奏を楽しんで欲しい!
「おぎモトキ」×「オリィの自由研究部(β)」で取り組んできたハンドベル等のリアル楽器を演奏するために製作した装置。

詳細は以下のまとめページをご覧ください!

依頼製作台数も1年で、通算160台を突破!!

現場で使い続けてもらう中でどんどん広がる応用事例!
障害当事者・支援者から強いニーズを感じる作品です。


MFTブース内には、いくつかのアームワンダのバリエーションや固定治具なども展示予定。
「スイッチを押したら動く」このシンプル機能を、支援現場で使いやすくするための工夫の数々をぜひ見て行ってください!

⑧ 分身ロボットOriHime連動アームワンダ 【新作】

分身ロボOriHime×アームワンダのコラボ。
現地に来れない人が遠隔からイベントに参加しつつ、物理的なリアクションを増幅するためのアームワンダ連動活用


MFTokyo2024では、現地に来れない家族や友人が説明員として参加予定。
その際に、現地でのノリと勢い(?)で、アームワンダを組み合わせたデモなどを実施予定。


⑨ インスタコード連動アームワンダ 【機能UP】

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知的障害のある子供達にも、ギター演奏体験をできる様にしたい!
電子楽器業界で人気&勢いのあるインスタコードを使って、
指先操作だけでギターを鳴らせる仕組みを作ってみました

展示会などで出展を重ねながら、ユーザーニーズの多かった機能を追加実装して
・機能追加① : 電卓キーでの単音演奏対応(かんぷれインスパイア)
・機能追加② 視線操作でのギター演奏体験 (EyeMoTコラボ)

で演奏できる様にしました

初めての親子コラボ演奏
youtube.com


⑩ あいさつ&じゃんけんロボハンド 『とものて』 タッチコントローラ 【機能UP】

小学校へ入学した息子がクラスの子供達と打ち解けるコミュニケーションのきっかけを作りたい想いで製作、約4年間 日常生活で活用してきた
あいさつ&じゃんけんロボハンド 『とものて』

「とものて」は、今年2月に放送された「バンキシャ」で出演した際にも、ピックアップして取材くださりました。

www.youtube.com


息子も5年生になり、より多くの意思表現の手段を広げたいと考えて、コントローラを新しく製作しました。

詳細は以下のまとめページをご覧ください!



⑪ 視線でじゃんけん&あいさつ (とものて×EyeMoT)

指が動かない子供達も一緒にじゃんけんや、あいさつができる様にしたい!

業界有名な視線入力訓練ソフト「EyeMoT」とコラボ!
「とものて」を「EyeMoTボックスアプリ」から直接操作でき、
簡単に視線操作を使ったじゃんけんやハンドジェスチャーを試す事ができます!

[重度障害児支援システム EyeMoT シリーズ]


ブース内に視線入力装置も設置予定なので、ぜひ「見るだけで」演奏できる体験、感じてみてください!



魔改造くるくるチャイム

youtu.be

ボール転がしが大好きな息子の好奇心を広げたい、息子の指先を使うリハビリ練習を自主的に行う様に仕掛けたい目的で製作した
パリピ改造くるくるチャイム」
くるくるチャイム内部に、測距センサーを埋め込み、ボール位置を検知させ、ボール位置に合わせて、LEDテープ& 効果音を鳴らすという追加改造。
4年以上たった今も、再生エフェクトをどんどん増やしていきながら、気に入ってよく遊んでくれてます!

この4年間を通して、遊び方も少しずつ高度に変わっていきました。





⑬スイッチで選ぶ「かおす魔改造どうぶつさん」

[目的] 息子向け
・知的にも遅れのある息子の好奇心をこじ開け、自分の意志で「選ぶ」行為を楽しく経験できる様したい


[製作物]
「ふつう」「ぼうそう」「かおす」の3モードをスイッチで選択すると、激しい動きになる(笑)
簡単な技術で、子供や大人を、笑顔にしてくれる魔法のくまさん
スイッチに応じて、使う電池の本数を電子回路で切り替えるというシンプル製作。
今年1月に、ついにキット化しました。


毎年 どの作品にも負けないくらい絶大な人気だった「暴走どうぶつシリーズ」。
最近では、「魔改造×動物ぬいぐるみ」は某番組やいろんな個所で注目を浴びておりますが、
私の製作した暴走シリーズは
「非エンジニアでも簡単に使える&楽しめる簡単魔改造が特徴です

実際に、非エンジニアである療法士の先生に作り方を教えたら、簡単に量産されていました。

イベント限定やバズり目的でなく、
療育現場や日常で使えるモノを目指した実用魔改造


⑭ 娘のイラスト具現化ネコちゃん電動貯金箱

①-1の「魔法のバリフリガチャ」のお金集金用に活用!可愛い鳴き声に注目!