OGIMOノート~家族のためのモノづくり~

OGIMOノート ~家族のためのモノづくり~

9歳の娘と、7歳の息子(脳性麻痺)を持った父親エンジニアの備忘録。自作の電子工作おもちゃ/リハビリ器具/ロボット関係の製作記録、勉強記録を残していきます

【まとめ】2019年ふりかえり ~家族のためのモノづくり~

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棚卸しの意味も込めて、作ったモノ観点で 2019年を振り返り。
 
『息子のために、家族のために、誰かのために、
 自分の技術を生かしたモノを作りたい!』

 
という決意をした2年目。
とにかく手を動かし続け、気が付けばメジャーなモノだけで
【29個】ほど作りました。

1カ月で2~3作品というハイペース。ちなみに、2018年は【21個】だったので、去年より製作ペースが上がってる!

たくさん数を作る事自体は目的ではないけど、
子供向け(特に息子向け)の機器は何が本人にヒットするか分からないため、
「作っては試すを高速に繰り返して息子の出来るを見つけよう」
という方針で取り組んできたので、その取り組みに対する一つの定量値と考えると素直に良かったかなぁ、と思ってます


以下、2019年度の製作物について、ジャンルごとに分類してみました。

★は特に思い入れ深いモノ


息子のためのモノづくり ~移動/モビリティ編~

(1-1)歩行リハビリを楽しくするメロディ靴 [1月] ★

息子の歩行リハビリのモチベーションを上げるために開発した「歩くと息子の好きな音が鳴る&光る靴」
2018年初頭から取り組み改良を続けて1年。
何度も試行錯誤を続けた結果、息子が歩行器に乗り足を左右交互に出せる様になりました!!

製作記事は以下
ogimotokin.hatenablog.com

また、本内容に関して、8月放送の『めざましテレビで放送頂きました (別記事にてご紹介)



(1-2) 息子用電動モビリティMottoy改造 [8月]

足の不自由な息子が電動機器を使って自由に動くための練習環境を作る取り組み。
子供用電動機器"Mottoy"を息子が気に入る様に改造。
2月に低速対応改造、6月に電車コントローラ対応、8月にLED+音声搭載 と随時バージョンアップしていった。

製作記事はこちら
ogimotokin.hatenablog.com

製作には、ESP32 dev C を使ってます



(1-3) バギー電動化のための車椅子 on 台車ユニット製作 [9月] ★

息子の電動車椅子の操作練習のため、普段の椅子を電動移動機器にする取り組みをしてみた。
椅子(後輪)を台車に乗せ、無線コントローラで操作すれば、お気に入りの椅子に乗ったまま自分の意志で移動できる!

ずっと作りたかったモノの一つ。モビリティ製作の経験がなく、作り方が分からず手が止まってしまってましたが、後述する『木材DIYで作った車椅子 on 車椅子』の製作に携わったおかげで、心のハードルが下がり、無事に自作製作までたどり着けました! 人とのご縁、本当にありがたい…

製作には、ESP32 dev C を使ってます



(1-4) 電動車椅子のワンスイッチ化ユニット [10月] ★

(1-3)は屋内限定のため、屋外でもスイッチ操作による電動移動機器の練習をするため、市販の電動車椅子の操作スティックを物理ハックするユニットを製作しました!

サーボモータの制御というシンプルテクノロジーで作る新たな価値! 一部では評判になっている様です。
このおかげで息子も少しずつ電動移動に慣れてきた! 良い感触のため、どんどん改良&実証中です!

製作には、Arduino Pro Microを使ってます



(1-5) 動くと光る&楽しい音が鳴るイルミネーション歩行器 [6月~]

(1-1)で製作したメロディ靴の簡易版。こちらは歩行器の移動有無を加速度センサで検出して動いた時だけ音が鳴る&光る機能を搭載。(1-1)で一旦は左右交互に足を出せる様になったものの、モチベーションが上がらない時は相変わらず歩行器は嫌がる息子。歩行器で動きたくなる様なモチベーションを更に高めるための試行錯誤を実証中。

こちらは現在も進行形。メロディを変えたり、光を変えたり、と、奮闘中!
製作には、M5Stack を使ってます




息子のためのモノづくり ~おもちゃ/スイッチ/ゲーム編~

(2-1) 息子の好きなおもちゃ二輪走行ロボットをハック改造 [4月] ★

息子のジョイスティックの操作練習を楽しく進めるため、息子の大好きな二輪走行ロボット「バイリンガルモビ」を無線コントローラで操作できる様に改造しました。

製作して以降、息子は気に入ってくれて、良くスティックを触って、ロボットを動かしてくれてます!
製作には ESP32 dev kitxを使ってます。



(2-2) ジョイスティック以外の操作感実験/ やわらかリモコン[5月]

やわらかい触感のするコントローラでロボット操作を行う実験取り組み。妻の羊毛フェルト製作とのコラボ。息子へのウケはいまいちだったが、MFKにて展示したところ、女性陣のウケは良かった~

製作には、M5Stack + ショッカクポット を使ってます



(2-3) 電車でGo!で動くプラレール[6月]

最近電車&プラレールが好きになった息子が「自分の意志で操作する」機会を広げる事を狙った製作物。改造した「電車でGo!コントローラ」でプラレールの加減速を制御してます!

製作には、M5StickC(プラレール側) + ESP32 dev C (コントローラ側) を使ってます




(2-4) オモチャコントローラの本気ハック [9月]

息子の愛してやまない『ゲームコントローラ風おもちゃ』で、ロボットやモビリティ等を操作できる万能コントローラに改造!

製作には、ESP32 dev C を使ってます




(2-5) 100均グッツで作る自作スイッチ一式 [10月]

スイッチ製作の勉強も兼ねつつ、息子が押しやすいスイッチを色々と試行錯誤してみた。12月には障害児のきょうだいによるスイッチ製作ワークショップの実験もしてみた。

製作記事の一例はこちら
ogimotokin.hatenablog.com




(2-6) ボタンを押すと暴走するワンワン改 [8月]

息子が自分の意志でスイッチを押したくなる様な、刺激倍増のおもちゃ改造!

展示会に出展しても、何気にいつも一番人気だったりします!シンプルテクノロジー万歳。

製作記事はこちら
ogimotokin.hatenablog.com




(2-7) 壊れたおもちゃを再復活!? 二足歩行ベアビーボ君 [2月]

息子が遊び倒して壊してしまったおもちゃを二足歩行できる様に魔改造してみた。残念ながら息子の食いつきはいまいち(笑)しかし、他の子供たちには人気! やはり二足歩行は見てて楽しいよね。

しかし、最終的には、MFK展示会での出展中に壊れてしまい、そのまま部品取りしました。 いつかリベンジしたいなぁ。
製作には、V-duino を使ってます





(2-8) 物理スイッチで操作できるNintendo Switchコントローラ [11月] ★

Nintendo Switch大好きな母&娘に混ざり、息子も一緒にゲームで遊べる事を目指して、色んなスイッチを取り付けれるNintendo Switchコントローラを作った。

ゲームの楽しみ方を広げる可能性の秘めたコントローラ、2020年でも色々と実証してみよう!

製作記事はこちら
ogimotokin.hatenablog.com

製作には、M5Stackを使ってます




(2-9) 楽器の『音』がスイッチになる! タンバリンスイッチ [12月]

(2-8)のNintendo Switchゲームコントローラの楽しい遊び方の実験の一つ。『太鼓の達人』をタンバリンで遊んじゃえ!

リアルな楽器→ゲーム上の楽器音に変換される新鮮な体験が面白い!

製作記事はこちら
ogimotokin.hatenablog.com

製作には、M5StickCを使ってます



家族のためのモノづくり

(3-1) お父さん予定をリビングに表示するスケジューラロボット [3月]

単身赴任中のお父さんの大阪↔東京の滞在予定(google Calendar)をリビングに表示・通知するシステムを作りました。

製作記事はこちら
ogimotokin.hatenablog.com

製作には、M5Stackを使ってます



(3-2) 「今から帰る」の帰宅連絡を簡易化する遠隔通知システム [4月]

会社から帰宅する際の「帰る」のメッセージ連絡を自動化&簡易化するため、スマホから「帰宅ボタン」を押す or GPSで自宅近くに戻ってくるとリビングにある液晶ロボットがお知らせしてくれるシステムを製作しました。

初めてBlynkアプリを使ってみた事例になります。ここからM5Stack+Blynkの連携をいくつか試していく事になりました!

製作記事はこちら
ogimotokin.hatenablog.com





(3-3) 分身ロボット操作時の遠隔呼出しシステム [5月]

昨年11月から使わせて頂いている分身ロボットOriHime。足の骨を折ってしまい外出できなくなった妻に分身ロボットによるMaker Faire Kyotoでの展示説明員をお願いした際、会場から自宅への『呼び出し』を簡易に実施するためのBlynkを使った呼び出しシステムを製作しました。

製作記事はこちら
ogimotokin.hatenablog.com

製作には、M5Stackを使ってます



(3-4) 分身ロボットOriHimeの全方位移動オムニ台車 [6月]

単身赴任先から娘&息子と遠隔操作で鬼ごっこ等をするために製作しました。カメラ&音声通信は分身ロボットOriHimeを使用し、移動台車+遠隔制御部を自作。Blynkを使いスマホで台車を操作できる様にしました。

この機体を使って、Maker Faire Tokyoでサッカーで遊んでみたり、分身ロボットサッカーの集まりに混ぜて貰いました。

製作には、M5Stackを使ってます



(3-5) 息子の刻み食を簡単にするためのハサミ&キャップ

噛む事が苦手な息子の「刻み食」を特に外出先で簡単に調理するための工夫。100均ショップで購入したシュレッダーはさみに加えて、はさみ間に詰まった食材を簡単に取り除けるキャップを3Dプリンタで作りました。

3Dプリンタがあれば、個人のニーズに適したその人専用自助具が作れる! 3Dプリンタによる障害支援具の可能性を感じました!


友達のためのモノづくり

(4-1) ワンボタンで操作できるじゃんけん義手ロボット [1月] ★

スイッチ一つでじゃんけんをする事が出来る義手ロボットを、ご縁あって分身ロボット研究者 吉藤オリィさんと、脊髄性萎縮症 (SMA)の女の子&お母さんと一緒に製作しました。

自分の息子以外のために何かを作る初めての体験。
1ボタンでグー/チョキ/パーを選択できる。手が動かなくても、指一つで自分の意志をロボ義手に表現できる!

2018年末から取組みを始め、実際の使用者(小学生の女の子)のおうちに集まって原理プロトを作ったり、その原理プロトを実際に学校で使って貰ってフィードバックを貰ったり、使い手(ユーザー)と作り手(メイカー)が一緒になってモノづくりする面白さを実感出来た取り組みでした!



(4-2) パーティ映え イルミネーション車椅子 [5月] ★

車椅子ユーザー TK君の「普通の車椅子、カッコ悪い」という一言に対して、パーティ映えする様なイルミネーション車椅子を改造製作してみました。

ただLEDテープで光らせるだけではなく、加速度センサーによる走行検出により走行中のみレインボーに光る、時間に応じてイルミネーションモードを変更する等の工夫を入れています。後の(4-3)へ繋がる取り組み。

製作には、M5Stackを使ってます



(4-3) 車椅子をワクワク新幹線に! WHEELCHAIR TRAIN [8月] ★

8月に開催された特別支援学校の特別おもしろ祭りに向けた製作。普段の車椅子を、少年心をくすぐる新幹線に変身させました!

見た目だけでなく、走行時に電車発射音、走行方向に応じてエフェクトが変わる面白仕様。

製作記事はこちら
ogimotokin.hatenablog.com

こちらのご縁で、8月放送の『めざましテレビで放送頂いたりと、活動の幅が広がった印象的な製作物でした。
また、実際に、本イベントで知り合ったお子さんに個人的に1台製作してお渡ししたところ、大変喜んで貰い、愛用してくれてるとの事、本当に嬉しいです!

製作には、M5Stackを使ってます



(4-4) スイッチを押すと魔法をかけるハロウィンロボット [10月]

息子の通う療育園でのハロウィンパーティで「スイッチを押して子供達を喜ばせたい」という妻の願いに賛同して、前日に製作。

思い付いたら、100均グッツ+手元部品で突貫で作り、子供達に試してもらう! 今年の取り組みを象徴する様な取り組みでした!(^^)

製作には、Arduino Unoを使ってます



(4-5) スイッチで鳴らすハンドベル演奏装置 [12月]

息子の通う療育園のクリスマス会、肢体不自由の同級生8人で想い出になる事をしたいという想いで製作しました。
8個のスイッチを使ってハンドベルを手動/自動で簡単に鳴らせます。

電気回路(ソレノイド) / 筐体設計(3Dプリンタ) / 台製作(木材DIY) など今年の数々のモノづくりで経験したノウハウを駆使して
わずか2週間分(深夜時間のみ)で実現できました。

イベント用として製作した本演奏システムですが、評判良さそうなので、今後のイベントでも活用を検討したいと思います。
機能アップデート検討中。



その他 未発表分(5件)

大人の事情(?)で、公開できませんが

(5-1) 普段の掃除をワクワク楽しくさせる改造掃除機プロト
(5-2) 本業で使っている移動ロボットを遊園地乗り物仕様に改造
(5-3) カレーを食べる際に本格感を拡張させる気持ち拡張プロト
(5-4) 障がい者向けの新調理機器のプロト
(5-5) スイッチで叩くタンバリン演奏マシンプロト

なども個人製作の延長として作ってみました。




製作手伝い

(6-1) 車椅子ごと乗れる視線入力台車システム ver1 [5月]

姿勢保持の困難な重度の方でも自分の車椅子ごと乗車可能な台車システムの試作製作に関わらせて貰いました。

木材DIYの加工自体が未経験だったため、ここで基本的な工具の使い方、台車製作における勘所を学びました。
その結果、(1-3)の製作を個人で実施する事ができました。

(6-2) 車椅子ごと乗れる視線入力台車システム ver2 [9月]

(6-1)で製作した台車システムの改良版の製作にも関わらせて貰いました。

板金やアルミフレームを用いた台車製作を初めて体験し、木材に比べて加工やメンテナンスしやすい事を学びました。
アルミを用いた個人製作は2020年に検討中。息子用モビリティ製作に活かします!

終わりに

とにかく「手を動かして試す」ことを繰り返してきた2019年。手を動かし続けたことで見えた世界がたくさんありました。
2020年も、変わらず 息子や家族、誰かのために手を動かし続けたいと思います!

特に、『音楽演奏』『ゲーム』『電動移動モビリティ』『支援ロボット』を重点に開発を続けたいと思いますので、引き続き暖かく見守って頂いたり、アドバイス等いただければ大変嬉しいです!