OGIMOノート~家族のためのモノづくり~

OGIMOテックノート ~家族のためのモノづくり~

重度障害の息子を持つ父親エンジニアの備忘録。自作の電子工作おもちゃ/リハビリ器具/ロボット関係の製作記録、思った事を残していきます

1/21(日) キッズツールデイ/障害支援者向けワークショップ@神戸・三宮

NPO法人ぷれいふるさん主催の障害当事者&支援者向けワークショップに、講師として登壇させて頂きました

1/21(日) キッズ・ツールディ 
場所 : KITTO300 (神戸・三宮)
https://kiito.jp/kiito300/


障害当事者が使えるモノの製作体験
対象が
①障害を持ったお子さんの兄弟姉妹など小学生向け
②子供向け療育支援等に携わる大人向け

という話を頂いたので、2つを回を分ける形を取りました。

気がつけば、
【ワークショップ2回+講演1回+機器展示】
というかつて経験した事のないフルコースの機会を頂きました。(準備量が半端なかったけど、全力で頑張った!)


当日は、息子は体調芳しくなかったので自宅待機。
アシスタントとして娘に現地に来てもらいました。
テキパキと展示サポートをこなしてくれて心強い存在!


■①第一部 : 小学生向けものづくり教室
「肢体不自由時向けアシスティブテクノロジー」をテーマに
・簡単な片手押しスイッチ
・簡易BDアダプタ
を作ってもらい、我が家で開発してきた開発品を自分のスイッチを繋げて遊んでもらうテーマで実施しました。


最後には、魔法のバリフリガチャを自分で制作したスイッチで押して回して、娘缶バッチをプレゼントするお土産付き
まずは、作る楽しさ、そして使う楽しさを感じてもらうワークショップパッケージです!



■②大人向けモノづくりワークショップ
今回初めての試み!
私の展示会でもいつも大人気!
「スイッチで選ぶ!かおす暴走動物さん」
こちらをワークショップで製作体験してもらう事を取り組みました。

1時間程度で最大10人を完成まで導くためにも、製作方法のシンプル化が必須という事で、改めて作り方を見直してみました!
大変だったスイッチBOXの筐体加工は3Dプリンタパーツにして手放し量産できる形に、
一部ぬいぐるみ側に改造必要だった箇所はダミー乾電池式にする等、色々工夫した結果、
電動ぬいぐるみ側は一切改造せずに、差し込むだけで暴走させる事ができる「暴走ダミープラグキット」が出来上がりました(笑)

ワークショップ当日、果たして最後まで作り切れるかドキドキしてましたが、
参加頂いた方全員が無事に動物さんを暴走させる事に成功したので、ほっと一安心!
(なんとか良い難易度に設定出来て良かった)

はんだ付が必要なところがある等、キットとしてはまだ改良の余地があるけど、実質約1時間程度で非エンジニアでも作れる
「かんたん暴走化キット」
として展開できそうな気がしてきました!

この暴走化キット、
ただネタとして暴走させているわけではなく...
当時まだおもちゃへの好奇心が薄かった息子の好奇心を引き出すためにという目的の元で作った暴走ぬいぐるみ。
これもれっきとした「アシスティブテクノロジー(福祉支援機器)」なのです!
ミニ講演を含める事でそんな背景もインプットしつつ、ただ素直に楽しめるモノを作れるワークショップパッケージが1つ出来ました〜



※注意
本キットですが、使い方を誤るとオモチャを壊してしまいます。(特にマイコン搭載のおもちゃはほぼ確実に破壊しています)
イワヤさんの電動動物さんシリーズは、私の手元で慎重に耐久性・信頼性試験を実施して安全性を確認した上で自己責任で使用していますが、
ちゃんとした使用上の注意を理解して頂く必要があるので、本キットは直接のワークショップ限定での提供&情報公開とさせて頂きます。