出展情報
2020/10/3(土)~4(日)に東京・ビックサイトで開催される
メーカーイベント Maker Faire Tokyo 2020に個人として出展予定です。
なお、新型コロナ対策のため、「前売り券のみの販売」「混雑防止」「展示物への接触禁止」などの配慮が行われています。
もしご興味ある方は是非公式サイトから前売り券の購入をお願いいたします!
私は、『家族のためのモノづくり』というテーマで、
障害を持った息子や家族のために作った自作リハビリ機器・改造おもちゃを出展予定です。
自己紹介はこちら
ogimotokin.hatenablog.com
以下が公式サイトでの私のブース説明になります。
makezine.jp
ただし、大変申し訳ない事に、
初日10/3(土)は家庭の一大イベント(子供達の運動会)に参加するため、
弊ブースは10/4(日)のみの開催とさせて頂きます。
(ご関係者方には迷惑をかけて申し訳ありません。ただし、10/3は夕方に現地到着予定ですので、準備中の状況でしたらお見せできるかと思います)
なお、Maker Faire は昨年2019年に2回(Kyoto/Tokyo)にて初参加させて頂きました。
ありがたい事にMaker Faire Kyoto/Tokyoともに公式ブログにて紹介頂ける等、特にお子様に大好評でした。
なお、今回の#MFTokyo2020 では、「アシスティブテクノロジー(AT)」カテゴリとして、
以下の10作品を出展予定です。
展示ラインナップ10点、昨年からALL新作状態
になっています(笑)
弊ブースの特徴は、昨年と変わらず
「必要とする人のニーズ目線で
日常的に使える事を目指した
個人モノづくり活動」
です。
Maker Faire用に準備してきたという訳ではなく、
子供や家族、友人らが喜ぶから、成長に必要だから、困りごとをなんとかしたいから、作り続けてきたモノ達をこの機会に展示するスタイルをとっています。
今回はコロナ禍による展示規制により、モビリティやおもちゃ類などの接触して遊んで体験してもらうスタイルを取れないのが非常に残念ですが、
プロジェクタを活用した非接触でのゲームや楽器演奏などの新しい可能性にもチャレンジしてみました。
① AT×VR プロジェクション
①-1: 壁 / タッチボールゲーム
[目的] 息子 & 娘向け
・外出できない子供達におうち生活を刺激的に楽しませたい!
・外来リハビリに通えない息子と、立位などのおうちリハビリを楽しく進めたい!(息子が自分から主体的に体を伸ばす様に誘導したい)
[製作物]
自宅内に「チームラボみたいなプロジェクションゲーム壁(インタラクティブ壁)」を製作しました。
息子の大好きな「ボール転がし」をVR化、壁をタッチするとそこからボール転がしゲームが始まります!
外出できない子供達を楽しませたい & リハビリに通えない息子に楽しく体を動かして貰おうと、
— おぎモトキ @ 父親エンジニア / OGIMOテック開発室 (@ogimotoki) 2020年4月30日
自宅にチームラボみたいなプロジェクションゲーム壁を作った!
壁をタッチするとボールが飛び出し、転がる!
ボール好きな息子は興奮!
最上段から転がそうと体を伸ばしてる♪#家族のためのモノづくり pic.twitter.com/rcCUp2FfTo
[製作方法]
製作方法は以下のページを参照ください。
ogimotokin.hatenablog.com
[コメント]
初めて開発したプロジェクションゲーム作品、今回はプロジェクションブースを設置予定です。センサーを壁から離す事で、壁に接触せず遊べる体験を検討しています。
プロジェクタ光量などの課題があるかもしれませんが、参加された方にはその楽しさを味わってもらえたらと思います。
①-2: 壁&床 / スプラトゥーン風インク塗りゲーム
[目的] 息子 & 娘向け
・外来リハビリに通えない息子の体を大きく動かせる動き(運動)を引き出したい
・塗りたい色を自分で捕まえて選ぶ経験を作りたい
・スプラトゥーン好きな母&娘にも喜んで貰いたい(笑)
[製作物]
壁や床を触るとスプラトゥーンの様にインクをべちゃっと塗りつける事ができます!
更に、顕微鏡風デバイス上のLEDを押すと、その下にある色を捕まえれます!
壁を触るとインクで塗りまくれるスプラトゥーン風プロジェクションゲーム壁を自宅に作った!
— おぎモトキ @ 父親エンジニア / OGIMOテック開発室 (@ogimotoki) 2020年6月6日
顕微鏡風デバイスで近くの色を捕まえて、それを壁に塗りつける
子供はお絵かき大好き!
不自由ながら楽しそうに全身を動かし一生懸命に塗っていく息子
楽しくおうちリハビリだ!#家族のためのモノづくり pic.twitter.com/9c2VUBydTZ
[製作方法]
製作方法は以下のページを参照ください。
ogimotokin.hatenablog.com
[コメント]
触ったところの色を塗るというシンプルながらも楽しいゲーム体験ができました! リアルだと勇気がいる壁塗りたくりも、これなら簡単にできます! 自分で触るだけではなくて、例えば移動ロボットや道具を使って塗りたくったり等、可能性がどんどん広がりそうです
①-3: 天井&壁 / 青空気球打ち上げゲーム
[目的] 息子 & 娘向け
・足手術で入院中 ベットから動けない息子でも遊べる寝たままアトラクション
[製作物]
天井向きにプロジェクタを投影し、天井に向けて手を伸ばすと手の位置から気球が飛び出すプロジェクションゲームを作りました。
飛行機に当たらずに無事に空の彼方まで気球を飛ばせられるかなー?
入院中でベットから動けない息子に、病室の天井以外の景色を見せてあげようと、天井プロジェクションゲームを個人で作った
— おぎモトキ @ 父親エンジニア / OGIMOテック開発室 (@ogimotoki) 2020年8月11日
視界に広がる青空、手をかざすと気球を空高く飛ばせる! 寝たまま楽しめるアトラクションだ
ずっと同じ場所でも、景色が変われば気持ちは明るくなる#家族のためのモノづくり pic.twitter.com/rarAkF1lkh
[製作方法]
上記①-1,2 などのプロジェクションゲームと基本原理は同じです。センサーをベット上に設置し、プロジェクタを天井に向ける様に3Dプリンタで位置調整治具を設計しました。
[コメント]
息子の付き添い入院中、退屈そうに毎日過ごす様子を見て、とっさに思いついた開発品です。基本原理は壁・床と同じですが、障害物センサーの設置・調整方法が大変苦労しました。また、こちらの作品をTwitterに上げたところ大変反響があり、「めざましテレビ」に出演するきっかけにもなりました。
「入院中の子供達にエンタメが必要」と強く実感させられた… 次へ繋げていきます!
①-4: 壁&床 / ハイパービリヤードゲーム
[目的] 息子 & 友達向け
・入院中の息子や子供達に全身を動かして遊べるゲームを提供したい!
[製作物]
壁や地面にプロジェクタを投影し、バーチャル上のボールにリアルのものを当てると激しくボールをふっとばせるビリヤード風ゲームを作りました! 思いっきりボールがはじけ飛ぶ感じが楽しい!
足の手術を終え、集中リハビリ入院中の息子
— おぎモトキ @ 父親エンジニア / OGIMOテック開発室 (@ogimotoki) 2020年9月6日
リハに楽しく取り組める様、ボール大好きな息子に突き刺さる
【ビリヤード風プロジェクションゲーム】
を製作
壁や床に投影したボールに触れると激しく弾け飛ぶ!
ボールを夢中で追い掛けつつ、一生懸命 体を動かして欲しい!#家族のためのモノづくり pic.twitter.com/68NiyYiS53
また、このゲームを含めて、実際に入院先の子供達にこれらのプロジェクションゲームを体験して貰いました!
自作プロジェクションゲームを
— おぎモトキ @ 父親エンジニア / OGIMOテック開発室 (@ogimotoki) 2020年9月22日
息子の入院先の子供達にも遊んで貰った!
体を動かすのが苦手な子が
気球に触ろうと一生懸命 手を動かし
全身で壁を塗ろうと全力でつかまり立ちし
楽しく夢中に遊んでくれる姿に胸が熱くなる
我が子に向けて作った技術が
こうして他の子の笑顔に繋がるの、
嬉しいな pic.twitter.com/BP5B596xOW
[製作方法]
上記①-1,2 などのプロジェクションゲームと基本原理は同じです。ただし、より画面~センサー間の設置位置調整が必要となるため、独自のセンサーキャリブレーションシステムを作り、自宅以外の初めての環境でも簡単に位置調整をできる様にしました!
[コメント]
「ボール転がし」好きな息子の好奇心を引き立たせるため、あえてオーバー気味にボールを吹っ飛ばしたのが大人気でした!(子供だけでなく大人にも) ちょっとしたサプライズ感に人は心動かされるのだなぁ、と痛感! これも、ヒトが触るだけでなく実際にボールを使ったビリヤードの様な遊び方ができても楽しいかも!? これからの進化をお楽しみに!
② AT×キッズ&ファミリー
②-1: スイッチで選ぶ「かおす暴走くまさん」
[目的] 息子向け
・知的にも遅れのある息子の好奇心をこじ開け、自分の意志で「選ぶ」行為を楽しく経験できる様したい
[製作物]
「ふつう」「ぼうそう」「かおす」の3モードをスイッチで選択すると、激しい動きになる(笑)
簡単な技術で、子供や大人を、笑顔にしてくれる魔法のくまさん
昔懐かしのたいこおもちゃ「こぐまのトンピー」を改造。3種類の挙動をスイッチで選べる様にした
— おぎモトキ @ 父親エンジニア / OGIMOテック開発室 (@ogimotoki) 2020年2月1日
知的にも遅れのある息子の好奇心をこじ開け、自分の意志で「選ぶ」行為を楽しく経験できる様に、
刺激を強めに改造したら…
…やりすぎた(笑)
好奇心、こじあきすぎるか?w#家族のためのモノづくり pic.twitter.com/6KR3Hib73X
[製作方法]
スイッチに応じて、使う電池の本数を電子回路で切り替えるというシンプル製作
[コメント]
昨年に展示して、とにかく絶大な人気だった「暴走ワンワン」の進化系。
ogimotokin.hatenablog.com
ブースへの客引きとしてブース先頭に配置予定です!
②-2: パリピ改造くるくるチャイム
[目的] 息子向け
・ボール転がしが大好きな息子の好奇心を広げたい
・息子の指先を使うリハビリ練習を自主的に行う様に仕掛けたい
[製作物]
くるくるチャイム内部に、測距センサーを埋め込み、ボール位置を検知させ、ボール位置に合わせて、LEDテープ& 効果音を鳴らすという追加改造
[製作方法]
筐体内に回路を収めるため、Arduino Pro Microを使用。
詳細な製作方法は以下を参照ください。
[コメント]
2020年1月に製作して以降、お気に入りのおもちゃの一つとして、遊び続けてくれました。
おかげで筐体は傷だらけですが、今でも安定して動いてくれてます。
地味ですが、こういう既製品改造は「日常使用のためのモノづくり」のアプローチに適しているので、
その観点でのサンプル紹介です。
③ AT×ミュージック
③-1: 視線入力で演奏する8音ベル演奏装置
[目的] 息子 & 友達向け
・昨年の息子の療育園最後のクリスマス会で、肢体不自由の同級生8人で何か演奏体験をできる様にしたかった
・手を動かすのが苦手な子供も、自分の意志で演奏する機会を作りたい
[製作物]
・8個のハンドベルを8個のスイッチで鳴らします(ハンドベルを持てなくても指先一つで演奏可能)
・8個のスイッチが全部押されると自動演奏が始まる点灯式モードも用意。
・視線入力I/Fにも対応! 鳴らしたいベルを見るとその音が鳴る超能力体験!
[製作方法]
ハンドベルを鳴らすのにはソレノイドを使っています。8個のソレノイドを使い、一つのマイコン(ESP32 Dev Kit)で制御しています。
また、視線入力システムとしては、ハンドベル演奏装置にUSB経由でWindows PCを接続。視線入力デバイスは業界お馴染み Tobii Eye Tracking 4C、操作アプリは、OriHimeEye+自作アプリ を使っています。
[コメント]
電気回路(ソレノイド) / 筐体設計(3Dプリンタ) / 台製作(木材DIY) など2019年の数々のモノづくりで経験したノウハウを駆使して、わずか2週間分(深夜時間のみ)で実現した思い出の機器です。
ただ、今回のMFTではスイッチへの接触は難しいため、視線入力の体験に加えて、「非接触対応」に対応した新しい非接触演奏体験も製作してみたので、お楽しみに!
④ AT×ロボット
④-1: 分身ロボットを動かす遠隔メカナムユニット
[目的] 家族&友達向け
・単身赴任先にいながら、自宅にいる家族と分身ロボットOriHimeを通して鬼ごっこ等で遊ぶため
・外出できない友人らと分身ロボットを通して、サッカーなどのスポーツで遊ぶため
(分身ロボットサッカーの取り組みに向けた開発)
[製作物]
・分身ロボットOriHimeを搭載可能な台車ユニットを開発。メカナムホイールを搭載しているので、前後左右に自由に移動できる。
4G経由でスマホから台車を操作できるので、自宅からOriHimeを自由に動かす事ができます。
#分身ロボットサッカー の機体開発。
— おぎモトキ @ 父親エンジニア / OGIMOテック開発室 (@ogimotoki) 2020年3月27日
テクニカルに動けるディフェンス機体として、左右水平移動も出来る機体を作った。メカナムホイールはロボット屋さんのロマンやね
Obniz対応したので、#OriHime を乗せて自宅PC・4Gスマホから遠隔で操作して、皆でサッカーできる
キビキビ動き回れて気持ち良い pic.twitter.com/G6nurRvGAh
[製作方法]
台車はAmazonで購入したメカナム台車キットを使っています。
制御自体は、ESP32マイコン を使い、2つのモータドライバを制御します。上記の電動車椅子と同じ様な無線コントローラを接続可能な事に加えて、UART通信経由でObnizをつなげる事も可能です。
これにより、『①スマホからBlynkアプリ』と『②スマホからブラウザ経由でObniz』の2種類からスマホ操作が可能です。
[コメント]
昨年のMaker Faire Tokyoでは、分身ロボットサッカー企画者のてらきゅーとーまさんや分身ロボットカフェのパイロットさえちゃんにも遊びに来てもらい、子供達の操縦するロボットと簡易サッカーを楽しんで遊んでいました。
わちゃわちゃ子供が集まってカオスな感じになってたのが、これまた楽しかったです。
今回の展示会では、大阪にいる家族にOrIHimeで会場に遊びに来てもらい、子供達の操作するロボットと1on1で遊んで貰おうと考えています!
④-2: 分身ロボットによる遠隔応援システム
[目的] 友達向け
・外出できない友人らと分身ロボットを通して、楽器演奏を一緒にする体験を作りたい
[製作物]
・先日に開発した打楽器ハンドを、OriHime経由で操作させるため、OriHimeの腕に加速度センサーを搭載し、
OriHimeの腕の動きに応じてスイッチON/OFFやマスタースレーブ動作を実現するユニットを作りました。
これにより、OriHimeを使いながら簡単な楽器演奏なども実施できます。
外出できない子供・友人らと一緒に遠隔で楽器セッションできる機器を開発中
— おぎモトキ @ 父親エンジニア / OGIMOテック開発室 (@ogimotoki) 2020年2月26日
分身ロボット #OriHime だと重たい楽器を持てないので自作機器でサポート。分身ロボをマスターに、演奏アームをスレーブ(追従)制御
タンバリン&ハンドベルも遠隔から鳴らせるし、先日作った演奏アームならブブゼラで応援もw pic.twitter.com/Fnwpxif4nU
[製作方法]
製作方法は以下のページを参照ください。
ogimotokin.hatenablog.com
[コメント]
大阪にいる家族にOrIHimeで会場に遊びに来てもらい、そこで演奏アームを振って遊んだりするデモを予定しています!
④-3: コミュニケーションを楽しくするあいさつ&じゃんけんロボットハンド
[目的] 息子&友達向け
・小学校へ入学した息子がクラスの子供達と打ち解けるきっかけを作りたい
・言葉を話せない息子が自分の意志で「友達とあいさつする事」を習慣づけていきたい
[製作物]
ボタンを押すと「おはよう」「バイバイ」等、自分の口&手の代わりに可愛く挨拶してくれるロボットハンドを製作しました。
地域小学校に通い始めた息子。
— おぎモトキ @ 父親エンジニア / OGIMOテック開発室 (@ogimotoki) 2020年6月23日
言葉を話せなくても、クラス友達とコミュニケーションを取るきっかけを作れたら…と思い、
ボタンを押すと「おはよう」「バイバイ」等、自分の口&手の代わりに可愛く挨拶してくれるロボットハンドを開発。
許可を貰い、小学校で活用開始!#家族のためのモノづくり pic.twitter.com/NA1uowbRmc
こちらをTwitterに公開したところ、「是非 使ってみたい」とのお声がけを頂き、追加でカスタム量産しました。
また、合わせて「じゃんけん機能」も追加しました!
[製作方法]
開発技術はシンプルで、1つのArduinoマイコンで3つのサーボモータ+スピーカを動かしています。しかし、ただ技術的に動くだけではなく、日常生活で「使い続ける」工夫はいたるところに散りばめられています。例えば、車椅子への固定方法、電源スイッチ形状、スピーカ音源など
[コメント]
開発きっかけは、吉藤オリィさんと一緒にSMAの女の子が自分の意志でじゃんけんするためのロボットハンドです。
それが1年経って、我が子の就学に向けたコミュニケーションツールに進化した!
友達の困り事を解決するため試行錯誤して作ったツールが、こうして我が子の成長に繋がってく素敵なループ!
我が家の小学校生活で欠かせない個人開発ツールになっています。お父さんの開発品が我が子の成長に繋がる様に引き続きサポートしていきます。